2008-10-31 吸水させて米を炊く 他 [長年日記]

吸水させて米を炊く

前回買ったコシヒカリ2kgをようやく使い切り、今度こそミルキークイーンを買うべくスーパーに行った。しかしミルキークイーンは、依然として入荷されていなかった。「新米の時期が来れば復活する」との店員談だったのに、前回同じく品切れてたあきたこまちは新米が棚に並んでいるのに、ミルキークイーンは帰らない。佇むスーパーに涙の雨が降る。

仕方なく、今回は「ひとめぼれ」の新米を買って帰ってはみたが、素直に普通に炊くのも癪に障る。なので今回は、米を吸水させてから炊く事にした。自炊回数が多くない故に米を炊いた回数も多くないが、とりあえずここしばらくは、吸水というものをさせずに炊いていた。10年位前には、「米を研いだ後、水の代わりに湯を入れれば、吸水させずにそのまま炊いてOK」という豆知識を何処からか仕入れ、それに従って炊いていた。それがいつからか、湯も使わず全く吸水させずに炊いていた。そもそもが、吸水の必要性を感じた事がなかった。「吸水させないと芯が残る」と聞いていたが、吸水させずに炊いてみても米の内部に芯なんて残らない。だから、吸水なんて不要だとまで思っていた。

今回米を30分程吸水させてみたのは、だから単なる気まぐれに過ぎなかったのだが、いざ炊き上げて蒸らしてほぐして食べてみると、米の食感が随分と違っていて驚いた。全般的に柔らかくもちもちしている。充分に水を吸わせると、米はこうも変わるのか。一体誰だ、「吸水させないと芯が残る」と説いた人は。「吸水させないともちもち感が引き出しきれない」と言ってくれれば、もっと早くからそうしていたのに。これまでの自分の米食生活を駄目だったとかやり直したいとかは思わないが、これまでに自分が炊いた米に詫びたい気持ちがある。

さて、この食感の違いぶりを、最強のもちもちぶりと世に謳われる、我等がミルキークイーンでこそ試してみたくて止まない。何故にミルキークイーンは帰らない。ミルキークイーンを嫌ってしまうには、あまりに理由がなさ過ぎる。

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