2008-09-15 社内研修と、内なる私(理想主義者) 他 [長年日記]

社内研修と、内なる私(理想主義者)

勤め先で社内研修があったので、請負の身ながら参加させて頂き、新しい知識や概念を学んだ。得たモノを勤め先での業務で実際に展開するには、私1人の判断や責任で踏み切れるものではないが、とりあえず「新しい知識や概念を学んだ」というだけで、個人的には満足できた。「はてなブックマークに追加」ボタンを押すような、そんな気軽で手軽な充足感を得られた。

さて、こういった研修では、講師の説明後或いは被指名者の発言や発表後に、「質問」や「質疑応答」といった時間枠が設けられている(らしい。数出てないので詳しくはない)。この「質問」「質疑応答」には、「受講者の疑問点を解消して、より深い理解に導く」という純粋な目的の他にも、「『受講者が深い興味を持っていたか否か』を講師や主催者側が判断する材料とする」という目的もある(のではないか、と推測している)。

「この時間枠に、少しばかりでも質問の手が挙がる」のが、私が“状況”に求める“理想形”である。特に、少人数受講体制であればある程、各自受講者がその“理想形”に近付くよう、努力して手を挙げるのが望ましい。その一方で、「所詮請負の身に過ぎない自分自身は、空気に徹する」というのが、私が“自分自身”に求める“理想形”である。これは、「『挙手して質問』みたいな目立つやら、失敗すれば馬鹿を晒すやらな行動は、苦手なので極力取りたくない」という、“本音”にも裏打ちされている。

しかし現場には、私が理想と考えるだけの挙手数はなかった。傍観を決め込むつもりだった私は、あてが外れて内心動揺したところを、私の内なる「私(理想主義者)」に目をつけられ、因縁をつけられる事になった。

私(理想主義者):「おい、ちょっとそこのお前即ち俺? この空気はちょっとあり得ないよなあ、そう思うだろ?」
私(素):「そ、そうですね」
私(理想主義者):「なら話は早い。ちょっくらお前即ち俺、手を挙げて質問しろ」
私(素):「え、でも、あなた即ち私は、つい先程まで、『自分は所詮請負の身に過ぎなから空気に徹しよう』とか考えていた筈じゃ」
私(理想主義者):「状況が変わったんだよ。わかってる癖にとぼけやがって。なあ、おまえ即ち俺みたいな“空気”でも、質問しないよりはマシだよな? 俺即ちお前の理想を、他人が叶えてくれるだなんて、ハナから期待するだけ野暮ってもんだよな?」
私(素):「でも、質問するだなんて、そんな急に言われても準備が」
私(理想主義者):「お前即ち俺、その場でジャンプしろ。チャリチャリ音がする、ポケットの中のそれは何だ? 質問じゃないのかあーん? 俺即ちお前に隠し通そうだなんて白々しい。わかったらさっさと手を挙げろ」

こんな風にして私は、私の内なる「私(理想主義者)」に無理強いされて、渋々手を挙げて質問した。質疑応答そして研修が終わった後、「私(理想主義者)」はささやかな達成感を覚えていたようだったが、残るほうの私はささやかならない後悔(「どうせ他の受講者達に『あの女出しゃばり過ぎ、賢ぶりたがり』とか思われたんだろうなあ」)に苛まれた。1/3ぐらい本気で、「仕事を辞めようか」とさえ考えた。

自分でも、こんな自分(達)が鬱陶しく、日々持て余し気味である。

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本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
air (2008-09-30 02:05)

理想主義者、ガラ悪すぎですね!ちなみに私も緊張した場だと余計に話すほうなので、あとで落ち込むことよくあります(ヘタレゆえの行動なのに、緊張しないタイプだと思われたりする)。「やっぱりひとりで生きていこう」とか数分考えます。

素光 (2008-10-01 01:20)

素の私の不安とか不快とかを全く斟酌せずに、自分のやりたい事ばかり無理矢理やらせようとするので、こういうイメージです。<私内理想主義者 <br> <br>「緊張した場だと余計に話す」もよくあります。初対面の人と話すのとか非常に苦手なんですが、場が少人数で相手が今後交流を持たない人とかだと、頑張りたくないのに頑張ってしまう事もあります。

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