★ 脳が煮える夏

あつはなついので、出勤時の服装も極力蒸し暑さを軽減すべく、Tシャツやタンクトップを着て、しかしカジュアルになり過ぎぬよう、透かし編みの上着を羽織って出掛ける。

今日もそんな格好で家を出て、電車に乗って人ゴミに揉まれた。途中駅で人がざっくり下りたので、比較的混み合ってない場所に移動しようとしたら、誰かに上着の裾をぐいっと引っ張られた。振り返ると、そこには見知らぬおじさん。おじさんの肩には肩掛けバッグ。バッグにファスナー。私の上着の生地を咥え込んだファスナー。

透かし編みの上着を何処かの何かに引っ掛けて、その都度生地と心を傷めながら、私はこの年まで育った。勿論対策も学習済で、それは「なるだけ安い上着を買って着る」事。こうしておきさえすれば、生地は痛んでも私の心まで痛みはしない。

しかし、この対策が効力を発揮するのは、服が引っ掛かった何かからいざ解放された後、なのだった。今起きている事態を打開するには、気付かずに違う場所へと移動しかけるおじさんを慌てて呼び止めて、車内から流れ出し車外から流れ込む人波の中を迷惑顧みず踏み留まって、即席の知恵の輪外しを成功させる以外にない。

公衆の面前で公共の乗り物で、性交中に膣痙攣起こした犬同士のように繋がった２人、かくして行きずりの間柄で初めての共同作業。見知らぬおじさんと繋がったままこんな車内立ち尽くすなんて、頭がフットーしそうだよおっっ。

――おじさん、いろいろとごめんなさい。

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暑いのに・・・（レオンちゃんとパンダ日記）・オジンの星（ぽれぽれＤａｙｓ）・地味な子猫＆ええ天気やねん（香港ねこぶろぐ）／I got it！！（猫式訓練所）／「お兄ちゃん子猫、年下の２匹世話－－大阪市の公園」＆「雑記帳：猫の駅長が衣替え…和歌山電鉄」（毎日新聞）

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エリマキキツネザル赤ちゃん　ママ遊ぼうよ（動物の写真）・駅そば（レッサーパンダ／動物園写真館）・何度目の正直？（ミーアキャット）＆クモザルの水浴び（以上２点、ＰｈｏｔｏＬｏｇ　Ｚｏｏ）／「もう、すっげぇ腹減ってるんだ」（カメ／らばＱ／ポ☆ニューより・画像表示されない場合はこちら）／「雑記帳：犬の『名誉駅長』マロンが人気　岩手・ＩＧＲ」（毎日新聞）・「うさぎ好きと廃墟好きが集まる『うさぎ島』」（Ｅｘｃｉｔｅ　Ｂｉｔ　コネタ）／Ｓｍｏｒｔｉ．Ｃｏｍ“гламурная собачка”（おもしろ動物園より）

第２次大戦中に密かに毒ガス製作＆実験＆漏れ検出用に兎を放っていた島が、今では兎とレジャーを愉しむ休暇村に。「行く前に都市部で餌ｏｒ生野菜を大量に買って行く事をオススメ」。兎以外の住人がいないのも良い感じ。＜「うさぎ好きと廃墟好きが集まる『うさぎ島』」

靴を履かされた犬の歩行場面。一歩毎に靴を払い落とそうとしたり、スリップしたりしている（ように見える）。おかげで、独特のギクシャク感が出て、可哀想やら可愛いやら。＜“гламурная собачка”

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