中央線沿いにも庭園がある事を知り、いそいそと出掛けてきた。場所は東京ドームの裏手、ドームから歌声らしき大音量が響いてくるのが、かえって庭園の静寂を強調しているかのようなロケーション。もっとも、人によっては普通に「ドームの騒音うるさいぞ」となるかも知れない。
園内は大雑把に、高低差多く深い緑が非常に大きな池を取り巻く構造。周囲の緑が移り込んだ池の佇まいは上品で、こちらが期待したような「池の端の石に甲羅干し亀がぎっしり」という場所ではなかった。しかし収穫は上々、ここには大きなクサガメと、そのクサガメが仔亀に見えてしまう程に巨大なスッポンとが棲息していた。
アカミミガメの場合、「利用者が縁日のミドリガメを飼い切れなくなりこっそり放流した」か、「造園者側が無邪気に生態系に組み込んだ」かを想像するが、スッポンの場合は一体どういった経緯でここにやってきたのだろう。毎日毎日鍋にされて不快感を溜め込み、ある日遂に店主或いは調理人(いずれの場合も中年男性限定)と口論の末に池へ逃亡したのだろうか。
そんなスッポンが楽しげに泳ぐ場所の近くには、池面近くまで降りて鯉に触れられる程接近できる場所があり、「もしもスッポンがここまで泳いできたら、一体どんな凄惨な事件が起こるか」を想像してしまった。
園内入り口では鯉の餌の麩の他、ソフトクリーム類と、あと水戸土産を売っていた。小豆ソフトクリームとずんだソフトクリームを食べた。ずんだも珍しげで美味しかったが、やっぱり小豆が一番美味しい。
シロイワヤギ(モコモコじゃないの 動物の写真)/「ゾウを周りにバレずにどう隠すかコンテスト!」(おもしろ動物園/→他の画像:“How Do You Hide An Elephant? 4”(Worth1000.com))
スッポンは神田川にも野生のが住んでます。甲長30cmはあらんかというのが甲羅干しをしているのを見たことがあります。
鴨は眺めながら「可愛い」と同時に「美味しそう」と思えるのですが、スッポンは確か食べた事がないので、「美味しそう」と思えないのが自分でも残念です。30cmもあったら食べ応えありそうなんですが。それとも大味なのでしょうか。