先日、野村ビルの中でカレーを食べた後でいったん外に出、「いややっぱりトイレに寄っておこう」と考え直して野村ビルに戻り、そしたらトイレの場所がわからなくなり、ビルの中をぐるぐると歩いている際に、この展示に出逢った。
照明の当たらない、薄暗い水槽が2つ。中には草と木片と流水がある以外、特に何かがいる様子には見えない。……いや、よく目を凝らすと、水槽の壁に白っぽいゴミのようなものがへばりついている。更に目を凝らして見ると、その白っぽいゴミらしきものは、こちらに裏側を見せてガラス壁に止まる虫の腹部であった。気が付いてみれば、水槽のあちらこちらに、頭部が赤くて体が黒くて裏側が白っぽい、正直なところ見た目がうっすら不気味な昆虫、の数々。これが蛍という生き物か。光っているのを1匹ぽっち見た事はあったけど、こうやってまじまじと見たのはこれが初めて。ぶっちゃけ、これを娘の名前に付ける感覚が理解できないと思った。だって虫じゃん、虫。
薄暗がりに黒い虫がへばりつくばかりの動きも何もない水槽を、それでも熱心にしげしげと眺めているところへ、展示係と思しきおじさんがやってきて語るには、「この水槽には蛍が100匹程入っている」「蛍は広島から連れてきたばかり」「夜8時過ぎ頃がいちばん光る」「衝撃を与えても光る」との事。そしてやにわに、水槽を握り拳でバン!と叩くおじさん。それまでの話を聞いていなければ、わざわざ広島から連れてきた100匹もの蛍が光らないのにイラついて八つ当たりしているようにさえ見える光景であったが、おじさんの拳が生んだ衝撃を受けた蛍は、それに応えて次々に光を放った。淡く緑色に、ゆらゆらと弱々しく、しかし美しく。なるほど、この光を娘の名前に付ける感覚は理解できる、そう納得して帰路に着いた。
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鹿児島ブランド「加世田のかぼちゃ」の身と皮の粉末を練り込んだ淡緑色の麺+塩ラーメンスープをベースに南瓜の実のペーストを混ぜた薄黄色のスープ。栄養豊富さも良いが色も良いし、味も期待できそう。
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「レイプ犯に殺された14歳少女が、天国から家族や友人達を見守る」物語がどう映像化されるか以前に、どうやって世界1000万部超ベストセラーになったか原作読んでみる。→「ラブリー・ボーン」(アリス・シーボル/アーティストハウスパブリッシャーズ)