2007-05-17 萌え猫&アニマル/はてブより/「ゲゲゲの鬼太郎」 [長年日記]

[動物] 萌え猫画像

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「オーストラリア首都近郊でカンガルーの大量駆除を計画」(REUTERS)

干魃の豪州で草を食べ尽くし生態系に影響を与えているのは、ラクダ(→「野生ラクダが干ばつで『暴動』、トイレや水道破壊 豪州」(※キャッシュ※/asahi.com))だけでなくカンガルーもらしい。観光の目玉を駆除する剛胆さには感嘆するが、しかし他に方法があるだろうか。

[映画] ゲゲゲの鬼太郎(主演:ウエンツ瑛士/監督:本木克英)

公式サイト

人間の少年・健太から、妖怪退治依頼の手紙を受け取り、人間界にやってきた鬼太郎。依頼自体は難なくこなしたものの、現実主義者で妖怪の存在を信じない健太の姉・実花に邪険にあしらわれ、傷ついて帰還する。一方、商売を鬼太郎に邪魔された形のねずみ男は、恐るべき魔力を秘めるという“妖怪石”を偶然入手。これがきっかけとなり、鬼太郎と健太と実花達は、妖怪界を揺るがす大騒動へと巻き込まれていく。

アニメ版「鬼太郎」は第何期だろうがろくに観ておらず(親がアニメ嫌いだった為)、原作もほとんど読んだ事はないのだけど、小学校の学級文庫にあった水木しげる「妖怪図鑑」を読み耽った想い出から、親近感を覚えて観に出掛けてきた。

「ゲゲゲの鬼太郎」だという時点でこの映画は子供向けである筈であり、なれば30歳過ぎた私が完璧に満足できる内容に仕上がっているだろう等という期待は元より抱いていなかった。なのに、こうゆったり構えていてさえ尚、辻褄の合わない脚本&緩急のない場面繋ぎには絶句させられた。この脚本の辻褄の合わなさというのは、私が各種映画感想で好んで繰り出す「揚げ足取り」どころか、この作品の基本シナリオであろう「人間父子の信頼と絆」が全く霞んでしまうという致命的レベル(最後の目玉おやじの逸話を含めて、真のテーマが「父親の身勝手に振り回される息子」であるなら謝りますごめんなさい)。お陰で、本来はこちらがメインではないだろう「鬼太郎と人間姉の淡い恋」ばかりが目立ち、「鬼太郎=色気付いた若イケメンおめ」という感想で終わってしまった。

しかし、この作品が観る価値のない駄作だったかというと決してそんな事もなく、というのは俳優陣の幾分かの演技等にかなりの好感が持てたお陰。人間姉を演じた井上真央のさり気ない巧さ・猫娘を演じた田中麗奈の惜しげもなく晒した太股から立ちのぼる健康的な色気・天狐を演じた小雪の妖艶にして清楚な美貌・ねずみ男(大泉洋)&砂かけ婆(室井滋)&空狐の力入った演技・子泣き爺(間寛平)&輪入道(西田敏行)の適度に力の抜けた演技、等々、見どころが充分あって全く飽きずに愉しめた。中でも私のお気に入りは、モト冬樹演じる高校教師のいい加減な授業っぷりで、教室の設定(黒板の板書だったかな?)まで含めていちばん愉快なポイントだった。逆に、竹中直人については、「いい加減出演する邦画の数を絞るべき」と感じた(竹中直人が悪いんじゃなくて邦画製作側が頼り過ぎなんだと思うが)。

その他に気になった点は、「鬼太郎の髪の毛が茶髪でなく銀or灰色」「髪の毛針を打ち尽くすと一時ツルッパゲ化」「勤勉そうでいて存外ぐうたら」といった、「アニメしか知らない人が『設定弄り過ぎ』と思い込みがちだが実際には原作の設定」であるようなポイントをしっかり抑えておきながら、「風になびいた鬼太郎の前髪の下にはきっちり両方揃った目玉」と、「鬼太郎&目玉おやじのアイデンティティを否定する設定」を繰り出している点。この作品は結局誰の為に作られたんだろう、監督は何をしたかったんだろう、数人がかりで脚本をこさえて統制が取れなくなったとかだろうか。この作品に比べれば、大人達が自身のノスタルジーを満たすべく作ったのが明白である「妖怪大戦争」のほうが確実に良い出来映えであったと思うのだが、しかし興行収入は「ゲゲゲの鬼太郎」が上回り「妖怪映画ナンバーワン」になったという話。「妖怪大戦争」をビデオで観たのは随分前なのに未だ感想を書けていない、という個人的状況も含めて、世の中はままならない。

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