2006-06-30 POMジュースに癒される/萌え猫/はてブより/「ウルトラヴァイオレット」 [長年日記]

[雑記] POMジュースに癒される

駅から勤め先までの間に数台ある自販機の内、私は日頃から100円玉しか使えない古びた1台の自販機を愛用している。「これだけボロイ自販機をいつまでも使っているという事は、この自販機で収入を得ている業者はきっと貧乏に違いなく、私が他の自販機で飲み物を買ったら収入が途絶えて破産してしまうかも知れない」という思い故である。

昨夜夕食を食べずに寝てしまったのに加えて、今朝は交通機関遅延で遅刻。「こうなったら何か飲み物で糖分補給をして午前中を凌ぐしかあるまい」とやや暗い気持ちに浸りつつ、その自販機のラインナップを改めて眺めると、僅か10本前後しかないフェイスの中にPOM「愛媛みかんストレート100%」が交ざっていた。

果物ジュースなら糖分補給できて脳も回転するし、ついでにビタミンCも摂れるし、これに決めてこれを購入。バッグにしまって勤め先に急いで席についてPCを立ち上げながらプルタブを開けて一口飲んだところ、これが想像を遥かに上回る美味しさでびっくりした。元々POMジュースという銘柄は美味しいのだけど、この「愛媛みかんストレート100%」はみかん100%でしかも濃縮還元ではなくストレートなので、甘味も酸味もしっかりしているけれども決してくどくなくて喉越しスッキリ。

日頃憐憫を垂れているつもりの自販機から、こんな美味しいジュースを売ってもらえるだなんて、人生は驚きとささやかな悦びとが散りばめられているものだとしみじみ思った。「少なくともあと1週間は生きていても構わないかもな」ぐらいの悦び。

[動物] 萌え猫画像

腕枕(気が付けばデブ猫)・ベロン(ねこなど)・背中から紙袋に…(猫式訓練所)・bonsai kitten(※動画※/情報元失念)

「ジェラルド・バトラー、ヴァンパイア映画へ出演か?」

中世オタク助教授@「タイムライン」&ドラキュリア@「ドラキュリア」&主人公の相棒@「サラマンダー」が、「邪神との契約により超人的能力を得た神父」の登場する韓国吸血鬼ホラー漫画に出演交渉中という話。

「犬の『養育権』は誰のもの?」

「カトリーナ」襲撃時に犬を緊急動物シェルターに預け避難した元飼い主と、その後別シェルターに移送された犬を引き取った新しい飼い主。犬を両側から引っ張り犬が苦しがった時に先に手を放したほうが正しい飼い主?

「アリの体内に“歩数計”巣穴までの距離を正確に把握」

豚の毛を竹馬代わりに履かされたアリは巣穴を通り過ぎ、足を短く切り詰められたアリは巣穴の手前で立ち往生。しかしどちらも新しい足の長さに慣れた後には、無事巣に帰りつけるようになったそうで一安心。

「ネットプライス、丸ごと食べられるハチの巣『巣蜜』を期間限定販売」

プロポリスを含む蜂の巣ごと食べる蜂蜜。味は「ベトベトした甘みがなく舌の上で雪のように溶ける味わい」だそうだが、他を調べてみると「口の中に蜜蝋が残る」とも。値段は約300g×2個で6,300円(賞味期限2年間)。

「『対州馬』の絶滅防ごう 島原農高の社会動物部 繁殖プロジェクト着々 県学校農業クラブ大会で報告」

絶滅危機にある対馬原産の在来馬「対州馬」の繁殖に励む農高生達。仔馬の免疫力を高める為に母馬の初乳から抽出した免疫物質を投与したり、近親交配による免疫疾患を防ぐ為に血統図を作成したり、本格的っぽい。

「環境省:捨てイヌ・ネコ、今後10年間で半減」

「飼い主や販売業者に適正な飼育方法を周知徹底することで、安易な購入による捨てペットや動物虐待を減らすことに主眼を置いて」も、「今後10年で半減」という悲観的な目標しか立照られないんだと思うと複雑。

[映画] ウルトラヴァイオレット(主演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/監督:カート・ウィマー)

公式サイト

近未来、謎のウィルスに感染した人々“ファージ”は短命と引き換えに高い身体能力を手に入れ、その能力を怖れた未感染人類達から迫害を受けていた。ある日、ファージを殲滅する最終兵器が開発されたとの情報を入手したファージ達は、兵器強奪の為に1人の女ヴァイオレットを送り込む。彼女はかつて、感染を理由に夫を殺され身ごもった子供も堕胎させられ施設に収容されたが脱走、今はファージの地下組織に身を潜め復讐の為に戦う女戦士であった。配達人を装い潜入を果たした彼女は最終兵器の強奪にも無事成功、しかし仲間達の元にそれを届ける前に一目中身を確認しようとして、激しい衝撃を受け狼狽する。ケースの中に収まっていたのは、1人の少年であった。

「リベリオン」で一部のマニアに人気を博したカート・ウィマーの作品とあれば、主演がクリスチャン・ベイルだろうがミラ・ジョヴォヴィッチだろうが観に行かずにはおられまい――と思って観に行ってきた。オープニングで、恐らく複数のイラストレーターによるヴァイオレット絵が次々表示される様を見て、「これはきっと『この作品はヴァイオレットが漫画チックにカッコ良く戦う作品ですよ』というメッセージに違いない」と思ったらだいたいその通りだった。

ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるヴァイオレットは、途中ちょっとした躓きや戦意喪失による戦闘放棄や接戦はあるものの、基本的には最初から最後まで圧倒的な強さを見せつけて、重力をコントロールしたり意図不明に髪の色や服の色をチェンジしながら雑魚どもをじゃんじゃん蹴散らし薙ぎ払い撃ち殺しまくっていた。そのヤケっぱちなまでの爽快感と、きっちり幾何学的にはまった構図の数々と、CG加工によるのっぺりした質感&原色の氾濫は、まさしく漫画そのものであった。

ストーリーが必要最低限以下なのは、「小道具とキャラと演出こそが主体」という主張であり、肝心の過程をすっ飛ばして最初と最後だけ見せる戦闘も、無理にアクションを次々こなさせるよりもヴァイオレットの強さをアピールできる演出であり、ヴァイオレットの行動原理が読めないのも、愛する夫と子供を失った迫害階級である事を考えれば実際こんなものかも知れず、鍵を握る少年が全く可愛くないのも、「その可愛くない少年に感化されるぐらいに行き場を失ってたぎっていたヴァイオレットの母性おめ」とかえって彼女の母性を際立たせるだろう――と、足りないピースいわゆる短所は私の脳内で補完できて、つまり個人的にはこの作品に大変満足を覚えた。

しかし一方巷では、期待外れも良いところだという意見が次々挙がっている様子。アクション映画を見る目のない私ってば、幸せなんだか可哀想なんだかどっちなんだか。でも、ストーリー上で幾つか判らない点があり、不満でこそないものの気にはなるので、「あの映画のココがわからない まとめサイト」がVIPブログ騒動の煽りを喰らって6月以降更新停止してしまっているのが口惜しい。

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