2005-12-04 ニュースいろいろ/ジャック・ニコルソン主演作品x4 [長年日記]

[動物]萌え猫画像/萌えアニマル画像

萌え猫画像 得意そうな顔(歯医者さん。/烏森口の女王)・寒い日は(おちこじんち。)・連れごはん(にゃんげる係数(12月4日付))・日曜ぷら劇場。コップの水もボクのもの。(purapura.com)・夜の散歩夜の散歩2(しじみ日記)・荒川区 町屋のねこ(だから東京が好き! 街のねこたち/教官不定期日誌より)

萌えアニマル画像 小さいストーカー(ザイーガ/choirisより)

[食べ物]重さ3.6kgのサツマイモ

「重さ3.6キロのイモ 4日のバザーで展示 白浜町西富田小」

重さ3.6kg・胴回り54cmのサツマイモ。丸のままふかしたら、絶対に中まで火が通らなそう。

[医療・健康]薬剤耐性エイズウイルス、国内新規感染者の5%

「薬効かないエイズウイルスじわり 新規感染者の5%」choirisより)

耐性ウィルスは突然変異で生じ、薬の飲み忘れや治療の中断などで増えると考えられているそうである。で、そのウィルスが別の人に感染すると、ウィルス増殖抑制に使える薬の選択肢が狭まり、治療が難航するんだそうである。

HIVに感染した自覚のない人が、無自覚のまま他人にHIVウィルスをばら撒く構図は理解できる。が、薬の飲み忘れであれ治療の中断であれ、HIV感染者である自覚のある人が、他人にウィルスを感染させるというのはどういう事なんだろう。問題は「耐性菌の出現」よりも「耐性菌の伝播」だと思うのだけど。

[VIDEO・DVD]ジャック・ニコルソン主演作品x4

ジャック・ニコルソン好きの友人に勧められて、彼の主演作品を幾つか観たので、現時点までで観たものの感想をまとめてメモ。

アバウト・シュミット(主演:ジャック・ニコルソン/監督:アレクサンダー・ペイン)

TSUTAYA online 作品紹介

会社を定年退職したシュミットは、暇を持て余して訪れた会社では後任者に適当にあしらわれ、大事に育てたつもりの一人娘はろくでもない男との結婚を控え、以後の人生を2人で過ごす筈の妻には突然先立たれた上に長年の裏切りの事実を突きつけられ、思うようにならない第2の人生の中で不満と鬱憤をくすぶらせる。

J・ニコルソンという俳優の予備知識全く無しに観たので、観た当時には「平凡で可哀想でつまらない、でもありふれた老後の話」という解釈しかできなかった。J・ニコルソン出演作品をいろいろ観た後に振り返れば、「J・ニコルソンの放つ個性がシュミットを彩り、平凡で可哀想でつまらなくてありふれた男に一片のおかしみを添えている」作品だと理解し直せる。がしかし、話に救いがなさ過ぎる(救いらしきものはあるのだけど、私の目には却って絶望を浮き彫りにする材料にしか見えない)為、再視聴しようという程でもない。

カッコーの巣の上で(主演:ジャック・ニコルソン/監督:ミロス・フォアマン)

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刑務所内で乱暴を繰り返し、精神病院に送還されてきた男、マクマーフィ。彼が精神障害者なのか、それとも強制労働から逃れる為に気狂いのフリをしているのか、そこを観察し見極める為であった。マクマーフィーは病院内で生活する内、婦長の絶対的な支配体制とそれに甘んじる患者達の無関心に、呆れ驚き憤りを露わにし反抗を繰り返す。彼の行動に刺激を受けた患者達は少しずつ心を取り戻し始めるが、一方の病院側は変化をもたらす彼を悪しき脅威として受けとめていた。

J・ニコルソンへの興味の他、ロボトミー手術への興味もあって借りた作品。利己的でありながら情にも厚く、小狡い癖に肝心なところで間抜けで、そして大層衝動的なマクマーフィーは、ある意味これ以上ないまでに「人間らしい」。しかし彼の行動が病院(及び刑務所)という「人間社会」に取って障害であるのも事実であり、その為に「異常な人間」と見なされてしまうのは否定できない。また彼に敵対する婦長は、何らかの利益を貪ったり己の欲望を満たす為に君臨している人非人ではなく、「病院を円滑に運営する為」「(マクマーフィー含む)精神異常者を治療する為」に行動しているに過ぎず、そしてその結果が(ごく一部にとっての)衝撃的な悲劇をもたらしてしまう。この恐ろしさともどかしさに戦慄させられ、この作品が描いているのは誇張した現実であって虚構でないと気付いて更に戦慄させられる、大変深い作品であった。

この作品のJ・ニコルソンは、豊かな表情や落ち着きのない動き等、マクマーフィーに見事に成り切っていた。これほどにしっくりはまっている役は、他には「バットマン」の「ジョーカー」ぐらいではないか。

ウルフ(主演:ジャック・ニコルソン/監督:マイク・ニコルズ)

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不慮の事故で狼に噛まれ、不思議なパワーを得た出版社編集長。冴え渡る五感とみなぎる精神力で左遷の危機を巧みに乗り越えるが、一方で日に日に狼人間と化していく自分への恐怖と不審も強まっていく。

古典的な「狼男」という題材を用い、題材の古典さはそのまま活かして設定だけを現代社会に置き換えた作品。ストーリーに特別な捻りはないが、それ故に「安心して楽しめるモンスター映画」に仕上がっている(なので「怖い現代ホラー」を求める人には向いていない)。野性味と渋味と若干のだらしなさを備えたJ・ニコルソンは、「現代を生きる中年狼男」を演じるに似つかわしく、人間型モンスター好きの私の目にはそれなりに魅力的に映った。

シャイニング(主演:ジャック・ニコルソン/監督:スタンリー・キューブリック)

TSUTAYA online 作品紹介

教師を辞めて作家を志すジャックは、豪華ホテルの冬期休業中管理人に採用され、妻子と共に移り住み、管理業務のかたわら小説の執筆作業に励む。しかしこのホテルには忌まわしい過去があり、見えない友達「トニー」を持つ息子ダニーには、その過去の断片が見えるのだった。やがてジャックがホテルの「過去」に取り込まれ、精神に変調を来し始める。

「J・ニコルソンの出演作品ではこれが一番有名」という事なので観てみた。きっちり撮られた映像の1つ1つが、観客の不意を突くような下世話な演出抜きに静かな恐怖を徐々に積み上げていき、クライマックスの惨劇に見事に繋がる、ホラー作品の金字塔とされるだけある完成度であった。が、他のJ・ニコルソン出演作品と比べると、この作品のJ・ニコルソンは魅力に乏しいというか、模範的な狂気の枠にはまってしまっているというか、作品に飲まれてしまっているように感じた。また、ダニーや黒人料理長の「幻視能力」がおざなりにされており、S・キング作品が持つ独特の雰囲気が恐らく脇に除けられている気配で、キングがこの作品の出来に不服な為に後に自身で映像化したというのはその辺が理由かなーと想像した。ついでに、ジャックの奥さんは「恐怖映画好き」という設定であったが、どちらかというと見た目が「恐怖映画」っぽかった。つまりこの作品には良い感じに馴染んでいた。

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