2005-03-13 ニュースいろいろ/「テルマ&ルイーズ」/「女と女と井戸の中」 [長年日記]

[動物] 萌え猫画像/カワウソ/キャットショー

萌え猫画像 戦争勃発(アポたんとチョコの日記(3月12日付))&陰口(同(3月13日付))・隙間から(おちこじんち。(3月13日付))・ぽっかぽか(うちの雛さん(3月13日付))

「カワウソを確かめに行く」(→関連:千葉県南房パラダイス

実物の写真も可愛いが、袋遊びに興じる様はそれ以上に可愛いに違いなく、できれば生で見てみたい。

「うちの子がキャットショーに出る」

純血種以外は縁がなさそうに思えるキャットショーであるが、「家庭猫部門」というものがあり、そこでは健康状態と美しさ(個性)のみが審査され、ちょっとした体の欠点も個性扱いしてもらえるようである。

順位付けという行為に苦手意識がある私は、「家庭猫部門」であろうとも自分の猫を出陳(出場)させようとは思わないが、ショーそのものはどんな雰囲気でどんな猫が参加しているのか一度ぐらい観てみたい気もする。

[食べ物] 渋谷「ハチ公サブレ」

「渋谷のハチ公はサブレにもなっていた」(→関連:仁科屋

横向きのハチ公のサブレ。ハチ公のようなシンボルキャラクターが商品化される際には、何受けを狙った結果なのか幼稚なキャラクタライズをされる事が多いのだが、このサブレは素朴なデザインで個人的に好み。しかし一般的な渋谷のイメージではないので、おのぼりさんには受けが悪いかもしれない。

[医療・健康] サプリメントの副作用例

「危ないサプリメント・・・副作用の事例報告」(知識の泉 Haru’s トリビア(3月13日付))(→関連:「健康食品」の安全性・有効性情報 クロレラ

正体が藻の一種であると知られており安心感すらあるクロレラだが、葉緑素が分解してできたフェオホルバイトという、皮膚障害を引き起こす物質を含んでいるそうである。光過敏症の皮膚障害というのは、「猫があわびを食べると耳が落ちる」と伝えられるのと同じ原理のものだろう。

他には、「記憶力を高める」という触れ込みの牛の脳下垂体等を錠剤にしたサプリメントにプリオン混入の可能性があるそうだが、これについてはよくわからなかった。

[その他] 「ブレイド3」

「胸元ぱかっビール嬢 『ブレイド3』ヒロイン来日」(→関連:ブレイド3 公式サイト

シリーズ最終作らしい。ブレイドの1がどんな話だったかはおおまかに覚えているのだが、2を思い出そうとすると何故かドラキュリアの2とごっちゃになる。

[VIDEO・DVD] テルマ&ルイーズ(主演:スーザン・サランドン/監督:リドリー・スコット)

TSUTAYA online 作品紹介

女同士の気ままなバカンスに出た独身ウェイトレスのルイーズと専業主婦のテルマは、途中立ち寄った酒場でレイプされそうになり弾みで相手を射殺してしまい、逃避行の末に次第に追い詰められて行く。

人知れず心の傷を抱えながらも、又はその心の傷故に冷静に行動するルイーズと、関白気取りのくだらない夫に理不尽に縛り付けられている反動からか、羽目を外そうとお気楽な行動に出て失敗し、そのフォローのつもりで更にお粗末な行為をやらかし泥沼にはまるテルマ、の「綺麗だけれども若くない女」2人組が、社会的に墜ちつつ人間的に開放される様を明るく哀しく描いている。しかし私には「社会的な堕落」あっての「人間的な開放」は所詮「不幸中の幸い」としか受け取れず、なので始まってすぐからラストまでの間ほとんどずっと観ていて辛い作品であった。

この映画に出てくる男達は、テルマのくだらない夫を始め、テルマをレイプしようとする男(女たらしならもっとスマートに女をハメれ)・セクシーでキュートな見た目でテルマをたらし込む自称学生(ブラピはこういう役が似合う)・テルマ達とすれ違うたびに下品な仕草と言葉でちょっかいをかけるトラック運転手(「おまえらは地獄から出てきた女か!」)等、揃いも揃って屑ばかりである。その屑と関わり合いになるのは全てテルマ。2人を追い込む原因が男(社会)なのだとしても、それに躓いているのは間違いなくテルマであり、私がこの女と道中を共にしている身だったらばとっとと見捨てるところである。ルイーズがそうしなかったのは連帯意識というか友情によるものなのだろうが、「女の友情は何故にこのように道連れ的なんだろう」と考えるとこれまた憂鬱な気分になる。

ところでリドリー・スコットは、アイリーン・ウォーノスをモデルにこの映画を作ったそうだが、つまりはアイリーンを「(男)社会の被害者」と見なしていたと考えて良いのだろうか。もしそうであるならば、映画中で唯一ルイーズ達の行動を理解しようと努め最後まで彼女達を救おうと奔走する刑事ハルは、監督の分身だったのだろう。

[VIDEO・DVD] 女と女と井戸の中(主演:パメラ・レイブ/監督:サマンサ・ラング)

TSUTAYA online 作品紹介

お手伝いに雇った若い女キャサリンと意気投合し、財産を処分して2人の暮らしを始めた農場の女主人ヘスター。しかしある夜キャサリンがひき逃げ事故を起こし、ヘスターがその死体を屋敷の井戸に隠した時から、2人の間に緊張が生まれ、更にはキャサリンが死体の男を生きていると主張し始める。

「テルマ&ルイーズ」と同じように、「友情で結ばれた女2人が社会的に墜ちる話」と一見見せかけて、そうではない作品。社会的に墜ちると言っても、「テルマ〜」のようにいたいけな女を罠にはめる男の存在はない。何故大金を得た女はそれを装飾品やら旅行のようなものにばかり注ぎ込もうとするのだろう、又はそういうものとして描かれるのだろう。何故若くない女は若くてモノを知らない女の逸脱をコントロールできずに2人して墜ちていくのだろう、又はそういうものとして描かれるのだろう。その辺考えるとこれまた憂鬱な気分に。

人生存分に楽しまないまま若さのピークを過ぎた女が、ものを知らないけれども活気に溢れる若い女と出会い、自分が叶えられなかったモノを彼女に与える事で自身の喜びも得ようという姿には、若くない女が若い男に入れ込む姿よりももっとずっと深い哀しみがある。若くない女は若い女と一蓮托生で新しい人生を切り開いたと思っているのに、実際は若い女だけが傷も負わずにしたたかに幸せを掴む構図が、ちょうど「モンスター」のアイリーンとセルビーの関係に似ていると思った。

[]