だいぶ前からわくわくと待ち構えていた癖に、いざ当日にはうっかりしていて食べ逃してしまった。「『恵方巻』だとか御大層ぶったってたかが太巻きじゃないか、たいした事ないさ」と自分を慰めたい気持ちの一方で、他の人々が大勢恵方巻を食べただろう時に大した理由もなく恵方巻を食べ逃した自分を責めたい気持ちもある。別に福を担ぎたかった訳でもなく、また太巻が大好物な訳でもないのだから始末が悪い。恵方巻の関連記事でも集めて気を紛らわそう。
★ 「招福 恵方巻が席巻 節分に“丸かぶり”」(ずくなし日記(2月3日付)より)
恵方巻の由来について結構詳しく書かれているのでメモ。歴史的な由来は、「江戸時代末期から明治初期にかけて、大阪・船場で太巻きを食べて商売繁盛・無病息災を願ったのが始まり」とする説が有力だそうだが、文献もなくはっきりしていないらしい。
昭和7年に大阪の寿司組合が作ったチラシには、花柳界の流行として「丸かぶり」が紹介されているそうで、その後太平洋戦争で中断したものが戦後に寿司組合によって復興されたと見られている。
昨今のようなブームとなったきっかけは、1977年に海苔販売促進イベントとして「大阪海苔問屋協同組合」が道頓堀で始めた太巻きの早食い大会だそうで、以後関西のデパートやスーパーが商品化、90年代後半からコンビニが全国展開して急速に認知度が高まった、との事。
また、恵方巻大躍進の影で豆まきが伸び悩む理由については、「豆をまくと掃除が大変」「子どものいない家が増えている」等の理由が推測されている。
★ 「節分:『巻きずし』浸透、『豆まき』押され気味−−各地で行事/鳥取」
恵方巻の因幡方式「ええ方巻」の紹介が面白い。鳥取の特産品であるとうふちくわに海苔を巻き、穴に胡瓜としめ鯖を詰め、これを「しゃべりながら」「自分の『ええ方』を向いて」かぶりつく、というものだそうである。主流のものよりも縛りを緩くして間口を広げ、特産品を広めようという郷土愛が素敵である。
他には、豆まきが衰退傾向にある理由について、先程の記事とは違いこちらでは「鬼退治が他者の排除・差別・いじめにつながる恐れがある」為と明言している。実際に鳥取市内の保育所等がこの理由を挙げて10年ほど前から豆まきを取りやめているそうで、記者の単なる推測ではなさそうである。
★ 「路上で少女に『太巻きを咥えろ!』大阪の節分男を逮捕」(テクトイックス・タブロイド(2月3日付)
ネタ記事。自分の手作りの太巻きを少女に強いてくわえさせる行為には、「サディスティック・19」的なシュール感があって良い。しかし何故か自分まで恵方を向いて太巻きを咥えたまま現場にいて逮捕されるダメダメ感は、何に例えれば良いのやら。
★ 萌え猫画像 安眠ロビくん(megalomania ネコニッキ(2月2日付))・トラジくん、あらあら、節分豆はお嫌いですか。(フクトラ日記 〜黒猫&トラ猫の生活日記〜(2月3日))・トロワのおしゃれ(とんぢる劇場(2月4日付))
★ 萌えアニマル画像 「フラミンゴ、明石の海岸に飛来」
★ 「恋見守る甘い女神、百貨店にチョコレート像 大阪」(sea of tranquility(2月3日付)より)
石膏型にホワイトチョコ約40kgを塗り重ねて作ったという、高さ約2.1mの自由の女神。全身チョコでないのが惜しいが、全身丸々チョコで作り上げたら店内の暖房で融解して瓦解しそうだし、まあしょうがないのだろう。
ところでこの自由の女神、記事には「自由の女神が女性の恋の行方を見守るイメージを演出」とあるのだが、女神が司るのは米国の自由であり、日本女性の恋愛には何一つ関与しないんじゃないだろうか。そもそも自由の女神とは、何処の神話体系の女神なのか。いつかそのうち女神転生シリーズに取り込まれるのか。そしてアメリカの敬虔なクリスチャン達は、何故あの巨大な女神像を「汚らわしい偶像崇拝の産物め!」と叫びながら打ち壊そうとしないのか。
★ 「郷土料理:『けの汁』で観光客呼ぼう 飲食店主が勉強会−−弘前/青森」(→関連:全国名物グルメ:旅ゅーん!「けの汁」・旨いモノ探訪「やみつきの味『けの汁』」)
聞き慣れない名前の「けの汁」は、野菜・山菜等の具を細かい賽の目に刻んだ味噌汁のようなものだそうである。鍋にたっぷり作って、何日も煮返して食べると日が経つにつれて味が染みて美味しいらしい。
自分で作る分には何日も煮返す気力はないから、せめて「具を細かい賽の目に切る」というところだけを真似して調理してみるのも面白そう。実際に具を細かい賽の目に切るだけでも結構な重労働だし。
★ 「英国滞在1カ月以上は中止=日赤の献血の受け付け−新型ヤコブ病患者の発生で」(→関連:厚生労働省国内における変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の発生について・変異型クロイツフェルト・ヤコブ病に関するQ&A・日本でのvCJD第1症例の確認を受けた献血時の対応について)
★ 「糖尿病、胎児に深刻影響 死亡や先天異常200人超」(sea of tranquility(2月3日付)より)
★ 「口臭や虫歯につながる『ドライマウス』」(Orbium−そらのたま−(2月4日付)より)
ドライマウスについては以前取り上げたが、今回の記事にはドライマウス対策として、「食事をよく噛んで食べ、噛む筋力を維持する」「頻繁にうがいや歯磨きをして口の中を清潔に保つ」「部屋の湿度にも気を配る」「耳たぶの下の『耳下腺』・あごの下のえら部分から3cmほど内側の『顎下腺』・あごと首の付け根辺りの『舌下腺』の計3ヶ所の唾液腺にマッサージを施す」といった手軽な方法が紹介されていたのでメモ。
★ 「ハイヒールは第一印象に影響――背が高い女性は賢く、独立心旺盛に見える!?」(sea of tranquility(2月3日付)より)
背の高い女性に「賢い・独立心がある」といったイメージを受ける人が多い、との調査結果。ハイヒールを履いて身長が増した女性にも、こういったイメージが適用されるらしい。一方、小柄で体のラインにメリハリがある女性には「母性本能に溢れる・良い母親になる」といったイメージを受ける人が多いらしい。
私としては、小柄で体のラインにメリハリのない女性に人々がどういったイメージを受けるのかこそが気になるのだが、残念ながら記事では触れられていない。
★ 「『モテ』の解剖 女性誌最強の殺し文句 今や世界制覇?」(BlackAsh(2月4日付)より)
「モテ系」とは、「最大公約数的な男性受け」「『扱いやすそうな女』の演出」を狙ったファッションだそうで、具体的には「軽い巻き髪」「アイメイクにポイントを置いたメイク」「一見シャープでもフェミニンなポイントを取り入れた服装」といった「女の子らしく大人っぽくお嬢様系」との事だそうである。
私は女の子らしくも大人っぽくもお嬢様らしくもなく、またそういったものに憧れもしない。モテる為にはそんなワガママ言っている暇にとっとと男に媚びるしかないのだろうが、私はマニア受けというニッチな市場で生きる使命を帯びた女であり、世間の狂騒を横目で眺めながら年を重ね、熟成してんだか腐ってんだか定かではない得体の知れない発酵食品の如く生きていく。