1月1日は、映画の日であり休日でもある、貴重な1日である。せっかく休日なのだからゆったりと映画を観られる場所に行こう、と川崎に向かった。私が利用した数少ない映画館の中では、川崎のチネチッタが群を抜いて環境の整った映画館であると言える。席は(別館を除いて)全席指定、おざなりではない段差のおかげで後部座席でも支障なく映画を楽しめる。せっかくだから、できれば2本以上まとめて観賞してやりたいところだったが、1日に4時間前後も映画を観ていたら幾らなんでも疲れるに決まっているので、映画は1本で我慢して代わりに川崎駅周辺をぶらぶらして過ごす事にした。
まずはチケットが売り切れる前に映画館に行って当日券をおさえて、それから腹ごしらえをしにアゼリアへ潜った。普通の人は正月を家でゆっくり過ごすものかと思っていたが、地下街を含む川崎駅周辺はかなりの賑わいぶりであった。大型家電店を始めとする各店の福袋目当ての外出かもしれないし、それとも川崎であれば川崎大師が近いだろうから初詣の行き帰りに寄り道をしている人々かもしれないし、或いはそれこそ私のように映画を観に来ている人達かもしれない。
浅草軒にてオムライス&ロールキャベツセットの昼食を済ませた後、東急ハンズで必要なものを買ったり不必要なものを冷やかしたりし、その後喫茶店に行ってバナナカスタードタルトを食べ食べアーモンドオレを飲み、映画館に乗り込んで映画を堪能し、最後に月の雫で豆腐をつまみに軽く酒を飲んで退散。
★ 萌え猫画像 メンチ(2005年。/烏森口の女王(1月1日付))・あけましておめでとうございます!(とんぢる劇場(1月1日付))
★ 萌えアニマル画像 「癒やしはフラミンゴ 姫路の病院内カフェにペアで」
宮城産カキの産地表示レッテルが他県に流通していた事が明らかになった為、宮城県のカキ原料の出荷協同組合連合会は「原料のままの県外転売自粛」を決めたそうだが、にも関わらず宮城県ではなく関東の水産加工業者によってパック詰めされた「宮城県カキ」が大量に出回っている、との記事。流通経路が謎のこの「宮城県カキ」は通常よりも一パック100円程度安く、またこの業者は韓国産のカキを仕入れているそうである……。
目や舌で味を見抜けない癖にブランド(産地)だけで飛びつく消費者の存在がこの手の業者を増長させているのかもしれないが、それにしても紛い物として売られる韓国産カキの存在が可哀想である。
映画の公開に先駆けて、自アンで言うところの「毎日寿司を食う毎日」を実践した特設blog。なるほど寿司は和食のファーストフードとも言えるけれども、どちらかと言うと健康食と見なされているのと、あとお値段がお高いのが、一般的なファーストフード像からは外れている。
このblogで設けられたルールの内、「30日間1日3食寿司だけで生活する」は本家「スーパーサイズ・ミー」を倣ったものであるが、「編集部から与えられた軍資金20万円で寿司代を賄い、残った金額が原稿料となる」というルールがアレンジが効いていて面白い。1食2万円超といった贅沢&暴食をかまさない限り赤字にはならないし、心行くまで寿司を堪能するかor稼ぎをできるだけ手元に残すかの葛藤も、食べ続けるに従って食欲は自然と衰える方向に進みお金も残る方向に進んで円満解決だとは思うけれども。
「自分達が肥満症になったのは注意を行わなかったメーカーの責任」として米国少女達がファーストフードメーカーを相手取って起こした訴訟をきっかけとする、監督自ら体を張っての「ファーストフードを1日3食1ヶ月間食べ続けると人間はどうなるか?」実験を主軸に、米国民のファーストフード及び健康に対する認識度合いや、食品業界事情等にスポットを当てたドキュメンタリー。食べ物&食べる事の話なら何でも興味がある私は、前々から是非とも観ようと意気込んでおり、こうして正月早々に観に行ってきた次第である。
前評判から想像していたのは「マクドナルドの製品が如何に体に悪いか」をピンポイントに訴えかけるドキュメンタリーだったのだが、実際に観てみたところでは、幅広く「米国民の食生活及び健康が如何に危機に瀕しているか」を訴えるドキュメンタリーであった。マックはあくまでも代表例として持ち出されただけに過ぎず、これ単独を槍玉に挙げようという意図はあまり感じられなかった。もしマック製品の有害性を訴えるのが目的であれば、「スーパーサイズを勧められたら断らない」だの「平均的なアメリカ人の運動量にあわせる(1日2千歩らしい)」だのいったルールは実験に不要というか、かえって邪魔な要素だろう。これらは米国民の過食及び運動不足を実証する為に盛り込まれている、と見たい。
そういう視点だったので、観終わった後でも「もうマックのメニューは怖くて食べられないよ〜」的な感想は抱かなかった。ファーストフードが栄養偏りまくりの高カロリー食品であるのは大抵の人は何となくでも知っている事であり、身を呈して検証してみせてくれたスパーロック監督の行動力&エンターテインメント性に感動するのとは別の話である。私がこの映画で恐怖を感じたのはむしろ、米国の子供達が学校で食べる食事のお粗末ぶりと、それが「自主性」の名の元に野放しにされている惨憺たる現状だった。大人ですら、体に良くないと知りながら煙草やお酒にうつつを抜かすというのに、子供達が目先の欲に囚われず自分の健康を考えて食事を選択できる筈がない。こういう偏った食生活がファーストフードCMと共に子供達に刷り込まれ、目を覚ます機会が与えられないとするなら、米国が将来現状以下の健康問題を抱え込むのは間違いなさそうであり末恐ろしい。
その他、雑感を箇条書きにて。
http://keiziweb.com/kikaku/maclife/maclife01.html
こちらにあるように「マクドが悪いというより、アメリカ人の食生活が悪い」っていうことのほうが、やはり問題なんでしょうね。
「スーパーサイズ・ミー」単独を観ただけでは、「ハンバーガー(orマクドナルド製品)は相当体に悪いんだなあ」と思い込んでしまう人がいそうなので、この「30日間マクドナルド生活」も一緒にオススメしたいところですね。「スーパーサイズ・ミー」に負けず劣らず意義のある実験だったと思います。