2004-12-30 冬休み2日目:打ち上げ/ニュースいろいろ/「まかでみ・らでぃかる1」&「まじしゃんず・あかでみいV」 [長年日記]

[雑記]冬休み2日目:打ち上げ

昨日と同じく家で大人しくネットに耽り、夜になってから外出。友人が私に遅れる事2日、今日がようやく仕事納めだそうなので、ささやかながら打ち上げでも行おうと外食に繰り出したのである。だがしかし、仕事納めを迎えるのは世間の飲食店様の大半も同様なのだった。

まずは喫茶店に入り、友人と落ち合うまでの時間潰しをする場所を確保する段取りであったが、この時点でめぼしい店が軒並み看板を片付けてしまっていた。ドトールの終わりが早いのはいつもの事だが、珈琲館まで閉まっているとは予想外。そのように他の店が閉まっている煽りを受けて、ミスドは普段以上に混んでいて座る場所がないし食べるモノもない有り様。地味に店内面積が広いシャノアールが空いていなかったら、どうにもならないところだった。

友人と無事落ち合った後に目指したお目当てのカレー店は、候補に挙げていた2店ともが既に営業時間終了。仕方ないので「食事」から「飲み」へと予定を若干修正し、前々から気になっていたおでん居酒屋に入ろうとしたら、こちらはご年配のお客で大変賑わっていて空席なし。今この時間に空いている飲食店はもう何処にもないのかも……と半ば諦めムードで覗いた若者向けチェーン居酒屋が、運良く客の回転タイミングだったようで、さほど待たされずに空席に滑り込む事ができた。これで今年の最後の運を使い果たしたんじゃないかと思う。

[動物]萌え猫画像/スリランカ地震、動物は津波を予知?

萌え猫画像 お正月準備(おちこじんち。(12月30日付))・テレビ大好き(Daily Yummy(12月30日付))

「動物達が大津波を予知か − 死骸発見されず スリランカ」(X51.ORG(12月30日付))

2万2千人もの死亡者を出しながら、野生動物の死骸は1匹も発見されないという、スリランカの大津波に関連して、動物の地震予知能力について触れている記事。代表的なナマズの他、犬猫のような身近な動物も地震の前には異常な行動を取ると広く語られているが、学者達は動物の地震予知能力について支持派と否定派にわかれているらしい。

今回の津波の件は、彼等の勢力図に何らかの影響を与えるのだろうか。もっとも、大災害の現場で野生動物の死骸をつぶさにチェックする余裕が果たしてあるのだろうか?といった疑問がなくもないのだけど。

[その他]飢えた男性は太めの女性を好む?

「飢えた彼氏は太目のギャルが好き」(知の冒険(12月28日付)/choiris(12月30日付)より)

飢えた男性だけでなく、貧しい男性もまた、太めの女性を好むそうである。貧乏でお腹を空かせた恵まれない男性にモテてしまう自分の姿を想像してとても哀しくなった。「交際相手は金持ちじゃなきゃ嫌」等と抜かす気はないが、自分1人でも貧乏なのにつきあう相手も貧乏じゃ昭和枯れすすきである。平成の世にそんなのは流行らない。なので、できるだけ早いとこ痩せ始めようと思った。

[読書]まかでみ・らでぃかる1 −誘われちゃったんですけど。−(榊一郎/エンターブレインファミ通文庫)

出版社作品概要

「まじしゃんず・あかでみい」の番外編。今年の夏に発刊されていたらしいのに、存在に気付いたのは本編の新刊が発売される直前だった。収録された短編3篇のごく簡単な内容と大雑把な感想をメモしておく。それにしても、いざこうやって写し書きするとなると随分と恥ずかしいラノベ直球系の短編タイトルであるが、それはこの番外編に限らず本編の各章タイトルだって全く同じノリで恥ずかしいので今更だった。

「誘われちゃったんですけど。」
あまりにも平均的で劣ったところも秀でたところもない自分に悩む羽瀬川拓人の眼前に唐突に突きつけられた、新しい道。本編開始よりも古い時代の話なので、タナロットがいない。タナロットと戦う鈴穂は、失語症かつ極度の対人恐怖症な地味めの可愛い女の子という魅力を殺してしまっているので良くない。つまり、この鈴穂は普段に増して可愛い。
「犯罪なんですけど。」
先輩の佐久間榮太郎に、犯罪捜査の手伝いを命じられた拓人一行。1人(正確には+音響効果担当)「太陽にほえろ!」ごっこを始めとして、洋画を絡めた拳銃蘊蓄やらが飛び出して、今回はそっち方面のオタネタかと思いきや、ちゃんといつも通りのディープなオタネタもおさえていてサービス満点だなあ、みたいな。私はどっちにも疎いのでいまいち恩恵に預かれなかった。
「妙にモテるんですけど?」
持ち出し禁止の魔法具「指輪の女王」を巡る、鈴穂とタナロットのドタバタ追想劇。第一話同様に、鈴穂が際立っている短編。こちらには既にタナロットが登場している都合上、鈴穂も殺気立っている場面が多いのだが、パジャマ半脱げ覚悟完了状態の「まな板の上の鯉」→あの状況をもう一度!と意気込んで大奮闘する「大暴走」、のコンボが素晴らしく可愛らしくて良かった。か弱さから火事場の底力的パワフルさへの極端な移り変わりにして、どちらも恋する乙女の二面性。

[読書]まじしゃんず・あかでみいV −雪原沸騰!?−(榊一郎/エンターブレインファミ通文庫)

出版社作品概要

「まじしゃんず・あかでみい」最新刊。「〜らでぃかる1」に出てきた「指輪の女王」の、ある意味致命的とも言える設定ミス(私は全く気付かなかった)を読者に指摘され、しかしそれを逆に新しい設定として物語に取り込んで生まれたのがこの話であるっぽい。ライトノベルという柔軟さが売りの作品だからこそできる力業かもしれないが、作家がタフで前向きであるのもまた事実。

極度の対人恐怖症に陥るに至った事件の回想場面から始まって、物語の鍵を握る人物の鍵を鈴穂が握る展開に、「〜らでぃかる1」からずっと鈴穂ヒロインモード継続中であるように感じられて満足。私は人外のキャラクターを「人間ではない」という理由で低く扱おうとは思わないが、しかし共有する時間の長さと出逢う順番は重視する。膠着期間が終了していつか蹴りをつけなければならないのなら、ぽっと出の人外キャラよりも、昔からいる幼馴染みの恋を応援したい。「忍者戦士飛影」で言えば、ロミナ姫よりレニー推しである。

他にも新しい女の子キャラの登場や、コネタではプチネウスだのメガネウスだのいった萌えポイントもあったし、またマジシャンズアカデミーに対立する魔法使いの組織や恐らくはその中枢人物であり今後の敵となりそうなキャラの存在も触られたり、鈴穂だけでなくストーリー自体のターニングポイントなのかなと思わせる巻だった。この手の「先ず萌えありき」的な作品では、あまり設定を広げずにこぢんまりと進んで着地するのが個人的に望ましいのだけど、長く続くなら続くでお付き合いするのは苦痛ではない(「オーパーツ・ラブ」ですら未だに読み続けているぐらいだし)。

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