2004-12-12 グラコロハプニング/ニュースいろいろ/噛ませ犬度チェック/「帝都物語」 [長年日記]

[雑記]グラコロハプニング

寒さをひしひしと感じる1日。夕方スーパーに買い物に出かけるのすら億劫で、途中経路で寄り道して暖を取って良い決まりを設け、自分を甘やかす事にした。まずはコンビニに寄って中華まんを補給、手と体内に得た温もりが冷めぬ内に今度はマックに寄ってグラコロを補給、最後に喫茶店で熱い飲み物と食べ物の夕食をとった後で、いざスーパーに乗り込もう、という寸法。ちなみに、スーパーまでの距離は徒歩10分程度である。

コンビニでは中華まんとついでにチョコを順調に確保、フカヒレまんの予想以上な美味しさに気を良くしつつ、第2休憩所マックへと進んだ。冬のマックといえば、グラコロである。特別に好きな訳ではないのだが、年に1度は味わっておきたい風物詩。これをチキンナゲットとドリンクのセットで注文した。グラコロは時間がかかると言われ、グラコロ以外の商品を受け取って、先にそれをちびちび食べながらグラコロの到着を待っていた。しかし、待てど暮らせどグラコロは来ない。「時間がかかると予め断られてるんだからある程度待ってみよう」としばらくおとなしく待っていたが、10数分を過ぎた辺りでさすがに遅いと思い、レジに声をかけに行った。

少しして、店員がお詫びの言葉と共に商品の入った紙袋を運んできた。トレイではなく紙袋、イートインなのに何故かテイクアウト扱いな辺り、オーダの混乱が窺える。混乱ぶりはそれだけに留まらない。袋の中に入っていたのは、グラコロに加えてチキンナゲットにポテトにコーラ。「グラコロ以外は既に頂いているんですが(ついでに言えばポテトは頼んでないんですが)……」と戸惑うこちらに、涼しい顔の店員(オーダは明らかに混乱しているのにこの店員は混乱していない)、「待たせたお詫びって事でどうぞ」とのたまった。ここで断っても余剰分の食べ物が無駄になるだけと推測されたので、素直にお言葉に甘える事にした。予定外にお腹が膨れ、喫茶店行きは取り止めとなった。

[動物]萌え猫画像/岩手大船渡にコウノトリ飛来

萌え猫画像 トラジくん、あらあら、東京ですね。(フクトラ日記  〜黒猫&トラ猫の生活日記〜(12月11日付))

「コウノトリ、岩手に飛来 衰弱?逃げもせず人気者に」sea of tranquility(12月11日付)より)(→関連:コウノトリ情報大船渡市HPより)

「人が近づいてきても逃げようとせず、衰弱している可能性もある」と記事にあるが、大船渡市HPの特設ページには、「徐々に元気を取り戻しつつある様子」とある。

[食べ物]「縁起町 中華まん博覧会」/巨大ブルーベリー

「またまたビックリ! 『セインズベリー』、今度は『巨大ブルーベリー』を発売」sea of tranquility(12月11日付)より)

1粒が大振りの葡萄ほどもあるという巨大ブルーベリー、150gパックで2ポンド49ペンス(500円弱)だそうである。抗酸化作用で知られているものの、小粒な為に加工しないと食べる機会が少ないブルーベリーが、巨大になった為に気軽に摂れるのであれば、単に物珍しいだけで終わらない充分な価値がありそう。

[その他]母の愛よりゲーム機でリラックス&偽「PSP」に激怒?/「トンデモ科学の見破りかた」

ゲーム関連 「子供のリラックスは“母の愛”よりゲーム機で」sea of tranquility(12月11日付)より)・「『PSPじゃない』 父親殴った息子を逮捕」(虚構新聞(12月12日付))

1件目、「手術室で手術前にゲーム機で遊んだ子どもは、精神安定剤を投与されたり、母親の手を握っていた子どもよりリラックスできる」との調査結果。ゲームがもたらす現実逃避効果は馬鹿にならないが、それはこの場合のような「一時的な出来事」に対処するには良い方法でも、対峙して根本を解決しなければならない類の問題には無力ではないか、という気がする。

2件目、ネタニュ−ス。PSPの代わりにこの「違うゲーム機」を渡されたら、私も相手を思わず殴ってしまうかもしれない。何故ならこの「違うゲーム機」は、私の部屋に既に2台も存在するからである。色違いで黒と赤。黒のほうを他人に引き取らせようと何度か試みているのだが、なかなか上手くいかない。そこに3台目が登場したら、ついカッとなってしまいかねない。

本メモ トンデモ科学の見破りかた もしかしたら本当かもしれない9つの奇説ひとりごと(12月12日付)より)

「興味を惹かれた」程度で手に入れるには、ハードカバーは高い……。

[占い・診断]噛ませ犬度チェック

※噛ませ犬:
元は闘犬用語。気の弱い犬などに自信をつけさせる為に、ただ噛まれる犬。転じて引き立て役のこと。

カットキャットの散歩道(12月12日付)より。

拍子抜けの噛ませ犬 噛ませ60%
貴方は「拍子抜けの噛ませ犬」です。貴方はその登場まで、多くの人が「強い」と認識し、期待される人です。しかし、対戦相手が悪すぎたのか、登場時期が遅すぎたのか、或いは全てが悪過ぎたのか…… 気が付けば貴方のポジションは既に噛ませ犬以外の何者でもなく、観客の動揺と落胆を買ってしまうでしょう。哀しい事ですが、人が英雄になる為には「天、地、人」をしっかり見極めるのが大切。自分の悲しい運を恨みましょう。

拍子抜けとはつまり意外性、能力がなくても意外性を与えられるなら、即ちドラマティックな人間って事で素敵なんじゃないだろうか。

[VIDEO・DVD]帝都物語(主演:嶋田久作/監督:実相寺昭雄)

TSUTAYA online 作品紹介

独立国を建てんとの野望も空しく処刑された平将門が、恨みを抱いて眠りに就いている帝都・東京。謎めいた軍人・加藤保徳は、歴代の呪術師一族をも凌ぐ魔力と術と画策を用い、将門の怨霊を目覚めさせて帝都を破壊せんと目論む。

私が中高生の頃(中高一貫の私学に通っていた私にとって、中学生時代と高校生時代は境なく連続して続く1つの時代である)に話題だった映画。加藤保憲を演じる嶋田久作の容貌は強烈な印象を与え、仲間内ではしばしば話題の種となっていた。映画の1コマから加藤のアップを切り取った表紙であるというだけの理由で、原作小説の途中巻1冊を誕生日プレゼントに贈られたり、「銀英伝外伝1巻のラインハルトは加藤に似ているか否か?」を論じたりした(ちなみに似ていると言い張っていたのは私1人)、懐かしい記憶がある。しかし、肝心の映画は未見、原作も贈られた1冊を読んだきりで今日に至る。

関東大震災前後の時代(大正前後?)、当時の実在著名人も登場人物に織り込みつつ、帝都を破壊せんと画策する1人の魔人とそれを阻止して帝都を護らんと抵抗する側の攻防を、特殊効果を用いておどろおどろしく描いている。圧倒的な力を持つ加藤(=圧倒的な存在感の嶋田久作)はいわば天災のような存在であり、「何故帝都を滅ぼそうと企むのか?」の理由すら聞く必要がない。加藤に立ち向かう人々は、個々を加藤と比較すればあまりにも矮小で、彼等が一致団結して力を合わせたとしても恐らくは加藤に敵わない。連結プレイではなく、それぞれの願いが偶々巧く噛み合うという偶然に頼ってこそ、初めて加藤とやりあえる、という構図。私が読んだ1冊の情報量から推測する限り、内容的には原作の方が密度が高いに違いないのだが、映画には嶋田久作の怪演があり、それだけで原作に充分太刀打ちできていそうな気さえする。加藤保徳を堪能し酔い痴れた。これは続編(「帝都大戦」&「帝都物語外伝」?)も続けて観ないとならない。

その他雑感。

  • 加藤以外の登場人物でいちばん印象的だったのは、なんと言っても学天則。今の技術から考えれば稚拙なカラクリ人形に過ぎないのに、それが人間の為に尽くす、それだけで溢れる愛おしさ。稚拙だからこそより愛おしい。学天則にメイド服を着せたら、最強の萌えメイドキャラになるんじゃないだろうか。
    その学天則であるが、制作者である西村真琴を、西村真琴の実の息子であるらしい西村晃が演じている。学天則の存在及び作品内の役柄がロマンティックなら、キャスティングもロマンティック。
  • 他に絶妙なキャスティングとしては、辰宮兄のいろいろしょうもないっぷりに、石田純一が絶妙にはまっていて素晴らしかった。石田純一は当初トレンディ俳優として一世を風靡していた筈であるが、上映当時の石田純一がどんなキャラだったかは知らない。
  • 私は勝新太郎と宍戸錠の二人を年齢差でしか判別できないらしい。同じ作品に出ているから見分けがつくが、単独出演作は恐らくお手上げ。
    勝新太郎は、帝都の重鎮にふさわしい存在感であったが、滑舌が悪くて台詞の半分位を聞き取れなかった。
  • 上映当時にこの作品を観ていたなら、プリズムを用意してスペクトラムを他人の顔に映して、「我が眠りを侵すべからず」とか言わせる遊びができたのに、その機会を逃すだなんて何ともったいない事をしたものか。口惜しい。

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