2004-12-01 ニュースいろいろ/「血と骨」 [長年日記]

[動物]萌え猫画像/萌えアニマル画像/豚の射精支援は獣姦?/犬種セレクター

萌え猫画像 また来てね♪(アポたんとチョコの日記(12月1日付))

萌えアニマル画像 「岩国市の橋の欄干でユリカモメが整列して“おねだり”」ミオン動物園(12月1日付)より)・「首に輪がはまったアヒル、無事保護 名古屋」

2件目のアヒルの記事は、虐待の可能性に触れられていないので、「自分から輪っか状のモノにはまってしまったドジっ子アヒル」と判断して萌えアニマル画像に入れてみた。

「豚の射精支援は獣姦にはあたらず 英」(X51.ORG(12月1日付))

「英国の農場では日常的に行われている」「メス豚の人工的受精という適切な目的の下で行われたもの」行為を、「あれはもはや獣姦である」(by視聴者)・「不潔でおぞましい」(by動物慈善保護団体)と言わしめ、メディア通信監督局の審議にかけられるまでに至ったという事は、豚の射精支援を行った自称「ベッカムの元愛人」氏がそれだけセックスアピール溢れる人だったんだろう。TV局側も充分狙ってやっていたに違いないが、それに苦情を寄せる事は即ち、視聴者側が邪念を抱いてその映像を観た事の証明になってしまう。これは一種の罠である。

犬種セレクターデイリーポータルZ(12月1日付)より)

犬の外観・性格・飼育予定環境を入力すると、オススメの犬種を紹介してもらえる。今すぐ犬を飼う予定はないし、将来犬を飼うにしても雑種を貰う機会があればの予定なのだが、それはそれとしてチェックしてみた……のだが、何故か検索結果が表示されない。PCの設定がおかしいのだろうか?

[食べ物]米ぬかを小麦粉の代替に/ダチョウ実食/納豆ドリアレシピ&納豆スイーツ体験レポ

「米ぬかを小麦粉の代替に ライスクリエイトが加工技術を確立」

圧搾処理で特有の臭味を持つ油分を取り除き、にがり水に漬けて味を改善するという手法だそうである。「年間産出量100万tを全て食品に有効利用すれば、日本の主要穀物自給率が7%上がる試算」は素晴らしいが、現状では処理した米ぬかの価格は1kg辺り1万円だそうで、栄養価の高さを売りに健康食品に利用されるのが当座の方向性のようである。

「ダチョウ、実食」(デイリーポータルZコネタ(12月1日付))

長野県伊那谷でのダチョウ料理レポート。ダチョウは他にも茨城辺りで食べられるらしい。一度は食べてみたい。がしかし、「ダチョウは生で食べると脂のない馬刺しで、火を通すと脂のない牛肉」という表現は、あまり美味しそうに感じないがどうなんだろう。

納豆尽くし 「ねばねばドリア」(てらりん’s DIARY(12月1日付))・納豆プリン納豆シュークリーム納豆ケーキデイリーポータルZ(12月1日付)より)(→関連:納豆学会

納豆の話題をまとめてメモ。最初の1件「ねばねばドリア(納豆とおくらのドリア)」は、ごく普通の家庭料理の範疇であり、ごく普通に美味しそうなので、自分が作って食べる用にメモ。納豆トーストも時々作って食べているが、普通に美味しい。

その次の各種納豆スイーツ体験レポートは、昔懐かしい改行多用系のテキストなのが人を選ぶ感があるが、気にならない人は奇食の館内に他の納豆スイーツ体験レポートもあるのでそちらもご覧になるとよろしいかと。鞍馬の納豆珈琲ゼリーサンドは、年内に買って食べてしまいたい。

[医療・健康]スギヒラタケ、食用キノコにない成分発見/リシンのワクチン開発

「食用キノコにない成分発見 金沢大、スギヒラタケ研究」sea of tranquility(11月30日付)より)

先日発見された、スギヒラタケに含まれる「マウスに対する有毒成分」は、「水溶性で熱に強い高分子の物質」であったが、これは脳組織に浸透できない為に脳症と直接の関係はないという指摘。今回発見されたのは、「食用のキノコで見つかっていない種類の低分子化合物」だそうである。

[その他]女性天皇検討、皇室典範改正へ

「<女性天皇>政府内で検討 皇室典範を改正へ」

皇位継承について、皇室典範では「男系継承」としているが憲法では「世襲のもの」としかしていない為、典範改正のみで女性皇族の皇位継承が可能となるそうである。

また、「女性皇族が結婚後に皇籍を離れなければならない」との決まりも改廃が検討されるそうである。結婚が決まっている紀宮さまは、予定通り皇籍を離れるそうであるが。

[映画]血と骨(主演:ビートたけし/監督:崔洋一)

公式サイト

朝鮮から船で大阪に移り住み、蒲鉾工場を設けやがて高利貸しに転じ、金に執着し女を漁り家族を蔑ろにし周囲を恫喝と暴力で支配し続けた、在日朝鮮人・金俊平の半生。予告編では「血は母より、骨は父より受け継ぐ」等とキャッチを流していたので、家族の絆を描いた作品なのかと思っていた。実際に観てみたら、息子は語り手の位置に甘んじており、暴力キチガイ親父を中心に据え、彼に内心反発しつつも恐怖が勝って支配されっぱなしの家族達を周囲に配置し、あとは邦画的にエピソードを淡々と羅列していく構成であった。

苛烈かつ理不尽な暴力を振るう金俊平を始め、途中に起こる或る出来事から彼に反旗を翻す息子も、ただ金俊平に蹂躙されるだけの他の家族達も、ダメ人間ばかり。暴力と理不尽が苦手な私にとっては、気分的には辛い内容だったが、戦前から戦後にかけての大阪朝鮮人街の様相変化等、時代の雰囲気は上手く現れていたんじゃなかろうかとは思った(当時の当地に住んでいた訳じゃないので想像に過ぎないが)。また、金俊平の強烈なカリスマを認めなくはないし、映画はそれを上手く表現できていたと思う。ただ原作が文庫本上下巻の長編である事を考えると、端折られたエピソードはたくさんありそうで、どうせなら原作もきちんと読んでみるべきなんだろう。それにしても疲れる映画だった。

他、細かい感想は箇条書きにて書き流す。

  • たけしの熱演は凄まじく文句なしに素晴らしかったが、たけしはある意味キムタクと一緒で、何を演じても「たけし」以外の何物でもない。「座頭市」なら「良いたけし」であり、「血と骨」なら「悪いたけし」といった案配。良いのか悪いのか。
    また、たけしが暴れ狂う数々の場面で、時折場内に笑いが湧いたのが謎。あまりに非常識な状況なので逆に笑いがこぼれてしまうのか、それとも観客の頭の中に「ビートたけし=お笑い芸人」という図式が刷り込まれていて、暴力場面もコント仕立てに見えているのか。ただ、息子の必死かつお粗末な反逆シーンは、私も可笑しく感じた。
  • 金俊平の2人目の情婦、登場時にはスルーしていたが、金俊平の金を使って磨かれた?最後のほうの姿を見て、ようやく「これ濱田マリじゃん!」と気付いた。濱田マリがあんなに惜しげもなく乳を晒すだなんて驚いた。
    しかし話題的には、「乳を晒した濱田マリ」よりも「体当たりの被レイプシーン(但し他の女優達とは違いボカシすら不要な露出具合)を演じた鈴木京香」に注目が集まる辺り、濱田マリは辛い。
  • オダギリジョーのカッコ良さに初めて気付いた。
  • 豚を1頭解体した折に金俊平がブリキ缶に仕込み、後々にも美味しそうに食べていた、蛆の湧いた肉。あれは一体何という食べ物なんだろう。蛆はさすがに厳しいので食べてみたい訳ではないが、興味がある。
  • 政治的な辺りでは、「『日本共産党の方針転換』ってなんだろう?」とか「在日朝鮮人達の祖国は韓国じゃなくて北朝鮮なのかなあ?」とかいった疑問が湧いたが、深く考えるとややこしげな問題なのでそれ以上考えない。
    また、あんな父親でも親子の縁を切ろうという考えがない辺りは、儒教思想か何かなのかと考えたが、これも深く考えない。
  • 対自アン民には、「朝鮮人で大阪で肉体労働者でドキュンな映画だよ」の説明で事足りそう。それもどうかと思うが。

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