2004-11-03 週休3日制への一瞬の渇望/ニュースいろいろ/「めがねノこころ 3」/「シャリアンの魔炎 4」 [長年日記]

[雑記]週休3日制への一瞬の渇望

今週は体調が悪め。今日が休日なのにはとても助かった。毎週水曜日と週末とがお休みの「週休3日制」だったら良いのに。でも給料が今の5分の4に目減りするから(計算間違ってなければ)、多分食べていけなくなるのでやっぱり良くないや。

[動物]萌え猫画像/萌えアニマル画像/新潟中越地震被災地に残る牛を救出

萌え猫画像 トラジくん、あらあら、恥ずかしいですよ。(フクトラ日記 〜黒猫&トラ猫の生活日記〜(11月2日付))・はらぺこロビくん(megalomania ネコニッキ(10月31日付))

「山古志村に残る牛、ヘリで救出開始…食肉業者が作業」sea of tranquility(11月2日付)より)

救出されても食べられてしまうだけなのだろうけど、「だったら震災地にそのまま放置されたほうが良い」と言えるものでもなく……。

[食べ物]かに供養/宮崎産自家養殖キャビア初出荷/「ジャンクフードマニア」

「札幌で『かに供養』」(→関連:札幌かに本家

「自分達で捕獲して殺して他人に食べさせておいて、供養も何も」と冷笑するんじゃなくて、「メシの種にさせてもらってる事物へ、感謝の心を忘れないようにしてるんだなー」と受け取るべきか。他のモノに喩えるなら、針供養みたいなものか。

「キャビア 宮崎産すぐに完売 自家養殖を初出荷」

岩手県の釜石市でも、自家製キャビアの養殖・販売計画を進めているという話だった。2003年時点より記事になっているそちらは、塩漬けキャビアではなく生キャビアとの事。宮崎県小林市と岩手県釜石市の他は、茨城県つくば市が、チョウザメの大量養殖に成功している地域だそうである。

ジャンクフードマニアデイリーポータルZ(11月3日付)より)

前にメモしたような気もするが、過去ログ検索でひっかけられなかったのでメモ。毎日ジャンクフードを食べる毎日、なblogらしい。このblogを見て、「豊かな食生活を送ってんなー」と羨ましく感じてしまう、私の感性は何処か壊れているだろうか。

[医療・健康]強迫性障害、一人っ子じゃなく長子に多い?/サプリメントの飲み合わせに注意/ロンドン警察の麻薬撲滅運動

「長子に多い強迫性障害 『一人っ子』説当たらず」

記事には56人を対象にした調査結果が載っているが、まさかこの少ないサンプルから「従来の説を覆す」等と言っている訳ではないだろう。私も「強迫観念に近いもの(杞憂?)」とは無縁ではないのだが、「1回確実にチェックすれば一応は安心できる」状態なので、日常生活に支障を来たすほどではなくつまり強迫性障害ではないようである。

ところで強迫性障害とは、以前は「強迫神経症」と呼ばれていた症例だが、「神経症」という概念が世界的に通用しなくなり呼称が変わったんだそうである。じゃあその他の「神経症」は、今はなんて呼ばれてるんだろう。

「サプリメント:『飲み合わせ』にご注意を−−相談電話や書籍で情報提供も始まる」choiris(11月3日付)より)

記事に挙がっている例では、「クロレラに多く含まれるビタミンKは、多量に摂取すると血栓症予防薬の効果を弱める可能性がある」「気分の落ち込みを和らげるハーブ、セントジョーンズワートは強心薬や気管支拡張薬、経口避妊薬などの分解を速め、薬効を半減させる可能性がある」との事。SJWとピルを併用したが為に妊娠してしまったら、余計鬱に陥りそうだなと思った。

「ロンドン警察の麻薬撲滅運動の衝撃的戦法とは?⇒見ればわかるその衝撃」(知識の泉 Haru’s トリビア(11月3日付))

イメージ戦略にしか出られない日本の麻薬撲滅運動よりは効果が期待できそうだが、骸骨レベルまでであっても「痩せ衰える」程度ではあまり衝撃を感じなかったのは、私がダイエットに不自由している身だからだろうか。かと言って、麻薬のダイエット効果に目をつけるぐらいダイエットに切羽詰ってもいやしないが。また、「あまり衝撃を感じない」のはあくまでも写真だからであり、実際に当人にお目にかかればそんな悠長に構えてもいられないだろう自覚はある。

[読書]めがねノこころ 3(ゆうきりん/メディアワークス電撃文庫)

出版社作品概要

拉致された母親の研究成果である特殊兵器<MMPS>が、元は自分自身を題材にした別研究を発端としたものであるが為に、<MMPS>を巡る争いに巻き込まれ、<MMPS>の2人に護衛されつつ<MMPS>の襲撃を受ける男子高校生。母親を取り戻し、<MMPS>達を幼馴染み含む「本来の在るべき姿」へ解放する為に、最後の闘いに身を投じる。

「めがねノこころ」シリーズ最終巻。今までは萌え?な少女がざらざら出てきて主人公を守る為に戦っても、最後に決めるところは主人公が決める辺り、ゆうきりんは「少女向けラノベ」「少年向けラノベ」を意識して書き分けているのかなと思った。また、<MMPS>の設定が信じられないぐらいに救いがない以上、どう転んでも能天気ハッピーエンドはあり得ない訳で、「歪みは歪みとして残し首謀者にきちんと責任を負わせた上で、物語に破綻をきたさない範囲での着地点を目指す」今作の展開はなかなか良かったかなとも思った。その物語の雰囲気を損ねないよう、今までは浮いているというか脱力するばかりだった半端な萌えシーンが割愛されていたのも良かった。つーか逆に、最初から半端萌えシーン&萌え設定なしで書かれていたほうが良かったかもしれない。

[読書]シャリアンの魔炎 4(ゆうきりん/集英社コバルト文庫)

出版社作品概要

シャリアンに潜伏し聖職者と貴族を血祭りに上げる中で、ルルーベルの隠していた秘密へ遂に辿り着いてしまうルァズ。自分の居た館を襲撃した帰りから明らかに様子の変わった彼に戸惑い怯えながらも、彼女なりの覚悟を決めるルルーベル。一方、部下を全員失い1人だけ帰還したリリーティグは、周囲からの無言の非難に耐え忍びつつ、自分のできる範囲で為せる事を行おうと、過去の「聖戦」について独自調査を開始し、アリエスは身も心も彼女の支えとなりながら、ルーオレアンへの正しい信仰に身を投じようとする。

3巻のあとがきでは「次巻又は更にその次で完結の予定」となっていたが、結局4巻では完結せず次巻で完結予定となった。今巻の内容が薄かったという事は全くないので、巻数が伸びても全く文句はない。前作では男装の公爵令嬢様が汚水にまみれたが、今作ではヒロインのリリーベルとス・イーの戦士ルァズが汚水にまみれていた。前々からそういう予感は匂わされていたが、まさかこの段階でこういう展開になるとは! 個人的には、2人とも悲壮なまでに健気に頑張ってきたキャラなので、ここらで安らぎを与えられても良いんじゃないかと思うし、それで逆に窮地に追い込まれるとして、力を合わせて何とか切り抜けて欲しいなー、といった感想。

逆に、アリエスとリリーティグの私内評価が下がった。リリーティグは確かに前巻でこれ以上もなく悲惨な目に遭った訳で、その姿に激しく萌えたのも事実だし、今巻だって安穏の中に逃げ込んで終わらずに行動を起こしてもいるのだけど、なのに「2人とも空気読めよ」とばかり思ってしまうのは何故か。私が個人的に「貴族社会内での闘い」より「実際の戦闘」に重きを置いているのと、「貴族社会内での闘い」にも現状大した成果が挙がっていないのと、「金持ち貴族でありながら高潔な心を持つ立派な人々」でありながら結構不甲斐ない彼等への失望と、あとは2人の妹であり命の恩人であるリリーベルを結局見捨てた形になっているのが理由だろう、と自己分析。

メインキャラ上記4人の今後は当然気になるが、今までもルァズを利用している雰囲気だった「ス・イーの戦士なり損ね」ヴィス・「シャリアン聖教国に革命をもたらそうとしている?」アレウストがそれぞれ行動を開始したり、ルァズが一度は見捨てた部族の仲間達が再び本筋に返り咲いたり、迫り来る「獣」の恐怖に怯える大司祭長レアン&聖職者の中で誰よりも聖職者らしい故に私的には胡散臭くすら見えるベーカー司祭等の間で宗教戦争が勃発しそうだったり、と最後まで目が離せない。盛り上がるなあ。

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