2004-11-02 ニュースいろいろ/「ALIVE」 [長年日記]

[動物]萌えアニマル画像/飼い主の危機に救急電話に連絡した犬/高層マンションから転落した猫の90%が生存?

萌えアニマル画像 冬眠!?(晴れのちニャンコ日和(11月2日付))

「肝臓病患う飼い主救助、愛犬、鼻使い電話で救援要請」sea of tranquility(11月1日付)より)

介護犬は、「飼い主の振舞いに異常を察知した場合、鼻を使って救急電話に連絡する」訓練を施されるんだそうである。

「高層マンションから転落した猫の90%が生存ーそのすごい報告とは?」(知識の泉 Haru’s トリビア(11月2日付))

NYの獣医による、「高層マンション2−32F(平均5.5F)から落下した132匹の猫の内の90%が生存、しかも高い階から落ちた猫ほどダメージが少ない」との報告。とは言え、自分の飼い猫はオンリーワンであり確率の問題は関係ない訳で、自分の猫が馬鹿でドジで大間抜けだとわかっているなら、とてもとてもベランダには出せない。

[医療・健康]歯周病悪化は早産の一因/白色ブナシメジに動脈硬化予防効果/麻疹の最大対米輸出国は日本

「歯周病悪化は早産の一因 炎症で出産促す物質増加」

炎症に関わる情報伝達物質サイトカインが血中で増え、子宮の収縮を誘発するとの事。

「白色ブナシメジが動脈硬化予防に効果 ホクトが確認」(→関連:白色ブナシメジの動脈硬化に対する作用について(PDF)/ホクト(株)より)

白色ブナシメジとはブナピーを指していると思われるが、普通のブナシメジじゃダメなんだろうか気になる。

「はしか:対米輸出は日本が最多、活発な交流原因 米調査」ちりんのblog(11月2日付)より)

効果が疑わしかったり副作用例が報告されている医療を、「拒否する権利」はあると思う。が、予防接種は多数が接種しないと効果を発揮しないらしいし、自分が感染した暁には他人をも感染させる危険性が生じるのだから、自分が拒否すればそれで済むものでもない気がする。現に、実際こうやって米国から「被害報告」が寄せられている訳で。

[その他]「理科授業で血液採取」に保護者抗議

「生徒の血液使い理科授業 和歌山・橋本の男性教諭」ちりんのblog(11月2日付)より)

中学校だったか高校だったか忘れたが、「授業の中に『自分の血を採取して赤血球を観察する実験』が出てくる」という噂を聞いて、怖さ半分・期待半分でいた覚えがある。実際には、「頬の内側にスプーンの裏側をこすりつけて採取した細胞を観察する実験」で終わり、痛い思いをしなくて済んでほっとした反面がっかりした。

この記事では「針を刺し出血する様子を見てショックを受け泣きだす生徒もおり」「保護者から学校に抗議があった」「市教育委員会は『配慮が足りなかった。今後、このようなことがないよう徹底したい』としている」となっているのだが、どうもわからない。「血を採取しても良いと名乗り出る生徒がおらず、強引に選び出した嫌がる生徒から無理矢理血を採取」とか、「採取される生徒が悪ふざけで、激しく痛そうで無駄に大量出血な悪趣味極まる採血を実演」とかならわかるのだけど。それともこの「ショックを受けて泣き出す生徒」には、私如き凡人には想像も及ばない、出血を見ると甦ってしまう深刻なトラウマでもあるのだろうか。

更に判らないのは、この出来事が記事になりネットにまで流れている状況である。私は「何でそんな事が問題になるの!?」という不可解さからここでこうやってネタに取り上げている訳だが、記事を書いた人は何を意図していたのだろうか。「保護者の抗議は正しい、この教師はおかしい、この出来事を世に広く知らしめよう」と思って書いたのか、逆に「この教師は正しい、保護者と教育委員会はおかしい、この出来事を(以下略)」と思って書いたのか。

[VIDEO・DVD]ALIVE(主演:榊英雄/監督:北村龍平)

TSUTAYA online 作品紹介

死刑の回避と引換に、「死ぬよりも辛い」という或る実験への参加を持ちかけられた死刑囚は、もう1人の死刑囚と共に密室に閉じ込められる。ささやかな享楽の甘受も束の間、極限状態へと追い込まれる2人の前に、ガラスの仕切り越しに「魔女」と名乗る謎めいた女性が現れ、実験は次の段階へと進んでいく……。

「VERSUS」の北村龍平監督作品なので、是非観ておかなくちゃと思って借りてみた。北村龍平作品であるからには当然アクション映画だろうと期待していたが、冒頭は何やらSF的であり、その後「−es−」のような心理実験風となり、やがてオカルトホラーになり、でも最終的にはアクション映画であった。この、「私は今どのジャンルの映画を観てるんだっけ?」を揺さぶられ続けたのは、新鮮でなかなか面白い体験だった。

「VERSUS」と比べると、俳優&女優陣にはそこそこ著名な人が加わっており、予算のグレードアップぶりを感じた。でも、主演の榊英雄とラスボス?の坂口拓以外にも、例のチビやら「VERSUS」の出演キャラが混ざっているのは何となく嬉しかった。ストーリー展開は、謎が小出しで観ていて全く飽きなかったが、逆に観ている間の興味がそこに依る分、観終わった後に「VERSUS」のように「また借りてみよう!」という気持ちまでには至らないのが残念。しかしもっと残念なのは、終盤ようやく登場する坂口拓の安っぽい肉襦袢&メイク(あれではまるで「子供が落書きしたドラゴンボールキャラ」)と、そしてラストシーンの浮きまくりなCG合成。そこにお金がまわらなくなるぐらいなら、小雪とりょうを他の安い女優に替えたほうが良かったんじゃないか、と思った。でも全体的には満足いく面白さだった。

……と、いろいろ書いた後で、原作が高橋ツトムの漫画であると知った。そして、原作を先に読んだ人には、この映画はかなり不評である事も。私は元来原作至上主義なので、「この映画はむしろ原作を台無しにしている」という評判を聞くと、「原作を読むべきかなあー」と考えてしまう。しかし私は基本的に漫画をあまり読まず(ラノベを充分読んでいるので漫画にまで手が拡がらない)、読んだとしても自分の守備範囲内の雑誌・漫画家・ジャンルの範囲内なので、この映画の原作漫画に手を出す日は恐らく来ないだろう。「じゃあせめて、ネット上での感想でも漁っておくか」とぐぐってみたら、出てきた結果は映画版「ALIVE」の感想ばかりだった。うーむ、上手くいかない。

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