2004-06-07 ボンディのカレー&メロンサンド/ニュースいろいろ/「サイン」 [長年日記]

[雑記]ボンディのカレー&メロンサンド

誕生日を迎えた友人へのご馳走を兼ねて、久々にボンディで食事。メニュー選択に迷いに迷った挙げ句、私の中では禁じ手のミックスカレーを注文した。「後に他のメニューを1つずつ試す楽しみがなくなる」という理由が主でミックスものを禁じ手にしているのだけど、1皿1350−1500円もするカレーなんてそう頻繁に食べには来れないのだから、こういう時こそミックスで充分という判断。そして運ばれてきたそれは、鶏肉も豚肉も牛肉も、それから(多分)マッシュルームもエビもアサリも入っていたので、名に恥じぬミックスぶりだと感動した。

しかしここのカレー、比較的多めのごはんの上にとろける?チーズがまぶさっており、カレーのルーはバターをたっぷり使っているのか濃厚な味で、カレーが運ばれてくる前にはふかしたじゃがいもが2個も出てくるので、私は今まで一度も完食(じゃがいも+カレーを残さず平らげる)した事がない。今回はお昼を軽めにしておいた分でいけるかと思ったがかなわず、同行の友人に残りを手伝ってもらった。誕生日なのに残り物食わされるなんて、もしかしたら可哀想。

ちなみにその「軽めのお昼」は、東京メトロの売店で買った「メロンサンド」。薄ピンク色した「いちご食パン」に、薄緑色のメロンと白いホイップクリームがはさまっている、味は想像通りの甘さだが見た目がやたら目をひくサンドイッチだった。緑とピンクの組み合わせを見ると、「アンドロメダ瞬」(アニメ版)を思い出して何となく落ち着かない気分になる。瞬をやめて「ラクシュ」(天空戦記シュラト)でも同じく何となく落ち着かない。「緑&ピンク」は私の気持ちをざわざわさせる。だからつい今朝買ってしまった訳なのだけど。

[動物]萌え猫画像/小学校のウサギが飼育小屋の外で切られて死ぬ

萌え猫画像 かくれんぼ?(プロのお仕事/アポたんとチョコの日記(6月7日付))・嬉しそう&迷惑そう?お手というか乗ろうとしてるというか(以上2点、かーずSP(6月7日付)より)

「小屋から連れ出し、ウサギ切られ死ぬ−−さいたま市立海老沼小近く/埼玉」

殺されたウサギには、背中に15cmほどの切り傷と首に犬の噛み跡が残っていたそうだが、噛み跡のほうは散歩中にウサギの死骸を発見した犬がつけたものかもしれないな、と何となく思った。

[食べ物]鶏肉消費急速回復/キャラメルコーンX/できたて抹茶が飲めるペットボトル/生ゴミを韓国餃子の具に転用

キャラメルコーンシリーズの異端児?! キャラメルコーン X 新発売High on Hope(6月7日付)より)

クリーム・チェダー・ゴルゴンゾーラ・モツァレラの4種類のチーズを使い、ミネラル分の多いローズ色の岩塩やレッドベルペッパーなどを加え、味に深みを出したという「甘くない」キャラメルコーン。

「特製ボトル振れば抹茶気分 井六園、新案ドリンク発売へ」sodiumイオンにっき(もどき)(→関連:お茶のしずおかオンラインショップより)

京都の井六園が「できたての茶の味と香りが楽しめる国内初のペットボトル入り抹茶」と語るこの、「ボトルのキャップを開けると茶葉がミネラルウオーターの中に自動で落ちる仕組み」のペットボトルだが、ほぼ同じような商品を静岡のひしだい製茶が既に発売済だったりする(この日記では2003年3月12日付で取り上げている)。

「生ゴミからできた材料が餃子・中華まんの具に」Crescent is in the blues.(6月7日付)より)

たくあん製造会社から使い残しや腐った大根を無料で引き取り、細かくしたそれを廃井戸からくみ上げた非衛生な水に2−3日浸して塩気を抜いた後、マンドゥ(韓国の餃子)の具の材料として製造会社に納品、という行為を4年半も行ってきた業者が摘発された、との記事。この業者が使用した原材料・水・そして完成品からは、食中毒原因細菌や大腸菌等が大量に検出されたそうである。「モノを粗末にしない」という心がけまでもが否定されかねない、嫌な話だと思った。

[医療・健康]BMI及び血液検査値が正常でも脂肪肝の可能性アリ/早期治療で助かる筈が早期発見が為されないエイズ

「<脂肪肝>血液検査正常の人も油断禁物 男性2割に可能性」

BMI数値や血液中の中性脂肪値が正常でも、脂肪肝の可能性のある人が男性で2割・女性で1割いると予測されるとの調査結果。BMIは正常でも内臓の周囲に脂肪がつく「内臓型肥満」の増加と関係するものと見られているそうである。それは体脂肪の測定でチェックできないのだろうか?(素人考え)。

「エイズ、早期治療で助かるのに…手遅れで29人死亡」

治療法の進歩により、早期に感染を発見して複数の抗ウイルス薬を併用すれば、治療はできないが発症は防げて死に至らずに済むというエイズも、肝心の「早期感染発見」が為されない為に本来なら防げる筈の死亡例が見られる、という記事。記事内ではエイズ無料検査の利用しにくさが指摘されているが、「死に至る感染症」であり感染手段が比較的限定されている以上、物理的敷居がどれほど下がろうと精神的敷居が下がるものでもないのではないかと思う。

[その他]出産法を選ぶ権利めぐる論争

「『出産方法を選ぶ権利』めぐり論争、裁判も 米国」sea of tranquility(6月6日付)より)

記事にある例3つの内の2つは、妊婦が麻薬中毒だったり助産婦が無免許だったりするので置いといて、冒頭の「自然分娩を望む妊婦に対して強制的に帝王切開をする許可を裁判所から得る」という例には、開いた口が塞がらない。帝王切開手術は麻酔を伴う以上「100%安全」な出産法ではないし、後遺症のリスクも勿論あるし、以後の出産で自然分娩を選択し傷が開いて妊婦が死亡した例も確かあった。私は逆子で帝王切開で産まれたが、当時の医者は母親に対し「まだ若いのだから次の子は望める、敢えて体に傷を作らなくとも、自然分娩にしてはどうか」と勧めたそうである。母親がそれに素直に従っていた場合、私は生きて生まれてこなかった可能性もあるが、それでも医者の言った事は別に間違っていないと私は思う。

[VIDEO・DVD]サイン(主演:メル・ギブソン/監督:M.ナイト・シャマラン)

妻を事故で亡くした事で信仰を失ってしまった元牧師の農場に、ある日突然にミステリーサークルが出現、彼の農場だけでなく世界各地に現れたそれに対して世間は大騒ぎとなる。我が家を離れず子供達や弟と共にその場に留まる決心をした元牧師の元に、宇宙人は徐々に近付いてくる……。

「信仰をテーマにした作品らしい」という前情報を元に見たので、「『信仰』という個人的なテーマを描く材料に『宇宙人による侵略』等と壮大なネタを用いるなんて大胆過ぎ」と、まずそこに感動した。冒頭からの陰鬱な低テンションは、観ている途中で寝てしまうほどだったが、牧師なのに信仰を失いかと言って他の道を堂々と生きている訳でもない空っぽな中年男の心象風景にふさわしい。話が進むにつれてじりじりと迫る恐怖感・閉塞感で力業的にこの一家に感情移入させられた後、最後にもたされた「奇跡」の外見上のチープさには、現代のキリスト教信仰的には正しくリアルな「奇跡」と感じられて感心した。「振り向いたら塩の柱になる」だの「神の怒りに打たれて死ぬ」のは旧約聖書の世界だけで、そんな見た目にわかりやすく派手派手しい「奇跡」を現代社会を舞台に表現したら、それこそ胡散臭くまたお笑い種である。

しかし「宇宙人」「宇宙人による侵略」がメインテーマだと思ってこの映画を観た人は、B級以下のダメSF映画だと思った事だろう。「宇宙人の描かれ方がステレオタイプというかレトロ」「宇宙人が弱すぎて撃退にカタルシスがない」「宇宙人の目的が最後まで明らかにされず消化不良」「つーか何より宇宙人の外見をもっと何とかしろよ」といった感想が予想される。「奇跡」の現れ方がチープであって良い以上、宇宙人の描写が「奇跡」を上回る豪華さでは蛇足というものであり、また宇宙人は「得体の知れない侵略者」でありさえすれば良いので「何処からどう見ても強そう」でなくて構わない……と、メインテーマを信仰と解釈して観ていた私は擁護するが、しかし最後のほうで宇宙人の「顔の表情」が出てきたのはフォローのしようもなく正直に余計だと思った。

[]