2004-05-30 ポンデケージョ風もちもちパン/ニュースいろいろ/「上海異人娼館 チャイナドール」 [長年日記]

[ダメ料理]ポンデケージョ風もちもちパン

  • ホットケーキミックス……150g
  • 白玉粉……100g
  • 水……100cc
  • 粉チーズ……50g
  • 牛乳……100cc

ポンデケージョ風もちもちパン「ホットケーキミックスを使っていろんなおやつを作る」というコンセプトの本からレシピを選んで作ってみる第4弾。今日は、デザートであるホットケーキミックスを使ってパンを作るという、マリーアントワネットの名言「パンがないならお菓子を食べれば良いじゃない」を彷彿とさせるレシピである。実際のところは、普通に小麦粉やベーキングパウダーを使うよりもホットケーキミックスに頼ったほうが、粉をふるったり等の手間がかからなくて簡単という発想のようである。

  1. ボールに白玉粉と水を入れ、粒がなくなるまで木べらで混ぜる。
    木べらが見当たらないのでプラスチックのへらを使ったら、白玉粉が想像以上に粘り強い代物で、へらがしなって力が込めにくくかなりてこずらされる。
  2. ボールに更にホットケーキミックスと粉チーズをくわえ、牛乳を2−3回にわけて加えながらよく練る。
    白玉粉だけで持て余しているのに、ホットケーキミックスが入って粘り気更に倍増。これ以上へらを握ってたら手が痛くなってどうしようもないし、ポンデケージョって言ったらブラジルのパンだから、直接手で捏ねて良いんだよねどうせ私が食べるんだし、とここから手で捏ね始める。
    生地が手にへばりついて気持ち悪い。しかも手の熱で、へばりついた端から乾いてくるから尚更気持ち悪い。しかも最初の工程で白玉粉の粒を潰しきってなかったらしく、生地の中に粒がポツポツと点在しているのがわかる。苛立つ気持ちを込めて指先で白玉粒を潰しながら力強く生地を捏ねていると、段々生地がまとまってきた感じがしてきたのでこの辺で切り上げる。
  3. 生地を等分に丸め、オーブンシートを敷いた天板に並べ、180℃のオーブンで表面が薄く色づくまで焼いて出来上がり。
    本には「20等分」「2cmの高さに平たく潰して並べる」となっていたが、目分量で20分割どころか等分にわける自体が無理なので、適当にちぎって適当に丸めて適当に並べる。平らに潰すのはうっかり忘れた。でも結果的には目立った問題なく焼けたようである。

「ポンデケージョ『風』」と逃げ道が用意されているだけあって、本物のポンデケージョとは若干違った代物になった。うっすら甘味がついており、食感もやや硬い。甘味はホットケーキミックスを使っているのだからまあ当然であるが、食感の違いは本来タピオカ粉を使うべきところを白玉粉を使っているせいかも知れないし、私の練りが足りなかったからかもしれない。本来は手軽に調理できる筈であるホットケーキミックスでこれだけの苦労をするのなら、ホットケーキミックスを使わずに正当な作り方をしても労力はたいして変わらない気がするので、今度は「風」ではないポンデケージョ作りに挑戦してみたいと思う。

[動物]自宅庭にコウモリの人工洞窟設置/ベルギー、アザラシ毛皮輸入禁止へ

「自宅にコウモリの人工洞窟/階上」

コウモリを観察するための人工洞窟には、4月に完成したばかりでまだコウモリは飛来してきていないとの事。巣箱よりも壮大で夢がある気がする。

[食べ物]信州サーモン

「新しい養殖品種『信州サーモン』 県が開発、ブランド化に期待」

「信州サーモン」という名前だが、実体はニジマス♀とブラウントラウト♂をかけあわせた交配種で、全て♀が生まれる為に繁殖能力はないそうである。海に面していなくても鮭に似た魚が新鮮に味わえるのは良い事だと思う。

[医療・健康]喫煙の害はほぼ全臓器に/煙草の臭いは非喫煙者にストレス

煙草関連 「喫煙の害ほぼ全臓器に 65歳以上でも禁煙に効果」「<たばこ>におい慣れても、非喫煙者はストレス残る」

1件目、肺癌以外にも、腎臓癌・白内障・胃癌・膵臓癌・子宮頚癌・急性骨髄性白血病・肺炎・腹部大動脈瘤・歯周炎の9疾患に喫煙との因果関係が判明しているとの事。喫煙すると血の巡りが悪くなるので、それが影響しての疾患もこの中に含まれているのだろうと推測してみる。2件目、煙草の臭いが非喫煙者にストレスを与えている可能性。私はどちらかというと煙の臭いが好きなので煙草の臭いも嫌いじゃないのだけど、この実験のように「たばこの吸い殻1本を入れた試験管を30分続けて嗅ぐ」なんて事をさせられたらそれは不快だと思う。でも実際煙草の「残り香」は、煙の臭いより水につけた吸殻の臭いに近いのだろうけど。

[VIDEO・DVD]上海異人娼館 チャイナドール(主演:エザベル・イリエ/監督:寺山修司)

TSUTAYA online 作品紹介

「2人の深い愛を確立する為に」恋人の薦めるまま娼館へ身を置き恋人以外の人間に身を委ねる事となった女性“O”と、“O”の愛人や“O”に想いを寄せる貧民街の少年、“O”のいる娼館の人物達の生き様を描いた作品。ヒロインの名前が“O”である事からもわかる通り、原作は「O嬢の物語」だそうである。原作はまだ読んだ事がない(いつか読みたいとは思っているが)。

「2人の深い愛を確立する為」とあるが、これはあくまでも“O”の愛人ステファンが口にし“O”が納得しているに過ぎず、私の目には逆に幼稚なおままごと的愛であるようにしか見えなかった。ステファンは「自分が何をしても変わらず自分を愛し続けてくれる」単に都合の良い愛を求めていただけ、“O”はそれを受け止めているかに見えてただ流される女だっただけ、と。私が深い精神性を理解できないだけ、又はステファン役のクラウス・キンスキーが「世紀末リーダー伝たけし」のたけしそっくりな濃ゆい顔で濡れ場が気持ち悪いので感情移入できないだけ、である可能性は高い。

ステファンと新しい愛人のナタリーが、“O”を鎖で縛り付けてその前で性行為に耽る場面がある。ナタリー側には「“O”に自分達の姿を見せつけて優越感に浸る」という名目があるが、ステファン側がそれを行う理由は「“O”の愛を確認する」、つまり“O”への変わらぬ執着があるからなのに、気付かずに嬉しそうなナタリーは頭が悪いなあと思って観ていた。がしかし、終盤におけるナタリーの行動と「ステファンと“O”の恋愛に最初から理解を示さなかった」点から判断すれば、ナタリーは逆に現実をしっかり認識した賢い女性だったと言えるかもしれないと思った。他、“O”の物静かな清純さとは対照的な、娼館の女性陣(ピーター含む)の凄みや倒錯めいた部分のある美しさが良かった。あと濡れ場シーンは題名から想像していたほどにはやらしくなかった。あとあと、こういう「芸術的な」映画をごく表層的にしか理解できない自分が大嫌いだと思った。

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