寝ているところに犬をけしかけられたりして、休日とは思えないぐらい早い時間に起こされる。今の時期、東北の朝はストーブが必須な程寒い。
焼き鯵とさんま汁とごはんの朝食を済ませた後、車で近隣の町の市場へ。犬は私に対して昨夜よりも更に態度を硬化させており、後部座席の反対側ドアから乗り込む私に対し、太股片方がなんとかおさまる程度の隙間しか譲り渡してくれようとしない。そんなに私が嫌いなのか……。両親が犬を宥めてくれたおかげで、ようやく普通に座れるスペースを確保できたが、それにしたっても哀しすぎる。レオンの臭いでもするのかなあ……。
市場では、昨日来たばかりながら早くも土産購入。勤め先に鴎の玉子・自分用に秋限定鴎の玉子(栗餡)・レオンには鯵の煮干。親が奮発してアワビを買ってくれたのは有難かったが、生きているあわびの外見は大変に気持ち悪い。産婦人科医も大変だなあ、と思ったり思わなかったり。
買い物が終わった後は温泉へ。正確には温泉ではなく沸かし湯(天然ラドン鉱泉)である。お風呂から出た後、壊れて物置にしまい込まれたっきりらしい母方実家の体重計に代わり、脱衣場の体重計で現体重をチェック。昨日出発前に測った体重は、ダイエットの成果が微妙に出て先日の健康診断からマイナス3kg・肥満度もマイナスに転向だったのだが、ここ温泉の脱衣場で出た値は何とそれよりプラス2kg! 多少のリバウンドは覚悟していたけれど、1日で2kgも増えるなんて事態にはさすがに落ち込まざるを得ない。
見知らぬおばさんが「そのぐらい(の体型)がちょうど良いよ」と声をかけてくれたが、それはこの辺に暮らして子供を産み育てながら畑仕事や漁業の手伝いに精を出す女性達の話であって、都会でデスクワークに就く女でこの私の体型は充分太めと思われる。「私寝ていて無呼吸発作を起こすんですよ」と返したら、おばさんは大変驚いた顔をしていた。ついでにうちの母親もびっくりしていた(自分もデブで無呼吸だから)。
ところで風呂上がりにはアイスが欠かせない(どうせ2kgも増えたし元々一時休止中だし、もういいよダイエットなんて)。帰りの車の中でもぐもぐと食べていたら、行きはあんなに冷淡でそっぽを向いていた犬が打って変わって熱い眼差しを私に注いでいるので、両親の許可を得て少しわけてやる事に。この犬は私と同じように甘いモノが大好きな癖して、いつだってスリムなのだから羨ましい。やっぱり運動量の違いだろうか。
家に着いて、夜はホタテの刺身といか納豆とビール。
餌をやろうとトラの檻に近付いて指を噛み千切られた米兵は酒に酔っていたそうだが、それを見てトラを射殺した米兵も同じく酒に酔っていたんだろうか? 酔っ払って指を噛み千切られるのは自業自得だけど、酔っ払って銃器を振り回されるのは勘弁。沖縄その他日本国内の動物園は大丈夫なのかしらん?
いちじくをそっくり入れたワインゼリーだそうである。いちじくは食べる機会がほとんどないので、どんな味かも覚えていない。酸味があるんだったっけ?