2002-09-01 三浦海岸/職安には恨み骨髄/タマちゃん怒る/「21世紀の猫・2」 [長年日記]

三浦海岸

生活苦の友人が、身の程知らずに持っていた車を遂に手放す事になった。最後の機会に何処か適当なところへドライブに連れてってくれるという。その友人にまとまった金を貸しているせいで、思い切った買い物もちょっとした旅行もできず日々苦汁を舐めている私である。この際少しでもどんな形でも貸しを返してもらおう、と当然のような顔で助手席に座り、向かう方面は何となく三浦海岸。

たいした渋滞にはまる事なく、海岸に着いたのは夕方頃。砂浜に下りる階段に腰掛けて、夏の終わりと秋の始まりをそれぞれ象徴するかのような、近くのコンビニで買ったアイスとおでんを食べながら、海とそして薄桃と薄紫に染まった空とを眺める。夏休み最後の海には、日の落ちた後にも人がまばらに残っている。私もできるだけ海のそばに行ってみようと、砂浜に下りて歩く。途中、カモメのようなウミネコのような鳥が2羽戯れているのを見つけ、街中の公園にいる鳩を相手取るのと同様に早足で後をつけまわしてみる。何となくウミネコと決めた鳥達は早々に逃亡。あまりの根性のなさに溜息。

気が済むまでしばらく滞在してから帰途に着く。目的を失った帰り道は暇なので、駐車場に車を停めっぱなしだったお詫びも兼ねてコンビニでビールとつまみを買い込み、酒気帯び厳禁の運転手を尻目に1人酒盛りを楽しむ。車は来週早々に売り払われる予定との事。しかし売却して手に入る金は、優先度の高い滞納家賃その他にまわされて、私の元には1銭も戻って来ないそうである。

職安には恨み骨髄

「ネットで職探し−では失業保険はダメ」という記事(情報入手先失念)。

今まで一度も職安に足を運ばずに済んでいる幸せな人は知らないと思うが、職安というところは朝から人でごった返し負のオーラ漂うとても殺伐とした場所である。当時の私は気が弱る病気にかかっていたせいもあるが、月1回の失業認定に通うのがやっとで、居並ぶ人達と先を争うようにして求人資料に目を通すなんて芸当はできなかった。また、職安職員の仕事はとてもいい加減で、処理ミスで無駄足を運ばされたり横柄な対応をされたりでブチ切れた失業者の姿は時々見かけたし、私自身も迷惑をかけられたし不愉快な目にも遭った。

「9月下旬から新聞やパソコンで職探ししただけでは失業給付の対象とはならず、窓口相談や企業への応募が不可欠となるなど」なんて制度の改悪を知り、職安に再び通うような羽目にはできる限り陥らないようにしようと固く心に誓うのだった。

タマちゃん怒る

イシダ企画(9月1日付・トップページはこちら)より、「タマちゃんの演説」(※音声付なので注意※)。構われ過ぎたタマちゃんがこんな感じにやさぐれる前に、保護するなりそっとしてあげるなり然るべき手を打たないと。本音では見に行きたいけど。

【サイト】21世紀のねこ「たまき花」

タマキ・ハナ
しま三毛の雑種。1990年、2月3日生まれ(と、譲渡契約書に書いてあった)。気性は「ラテン系で、喜怒哀楽の表現がオーバー」。飼い主は、朝日新聞記者の玉木ゆり。

昨日紹介したシズカ&ヒロノシンと同じ、アサヒ・コムで連載されている猫コラム。家猫達の日常をクローズアップしている「シズカ&ヒロノシン」に比べ、こちらの「タマキ・ハナ」は視野を少し広げて「複数の猫達と近所・社会のかかわり」を書いている。「可愛い」より「興味深い」といった感じか。中でも7月4日付の純日本猫の話が私的には面白かった。