千絵胡椒さん@KOKOROの風景(18日付)の主張に感化されて、私もはてなアンテナ向け「更新内容の非表示設定タグ」を仕込んでみた。自分の日記をそう変えたからには、他人の日記も詳細モードで閲覧せずに直接見に行かないと筋が通らない。詳細モードはリンクが表示されず不便なので、元々あまり活用してはいなかったので特に問題はない筈。
よくわからないと言えば、tDiaryについては、そもそもキャッシュにも残さない仕様になってるというのがよくわからないのだけど、どなたかに説明して頂いたとしても、私の頭では恐らくよくわからないだろう。このままわからないままでいいや。
「相手の価値観の違いを『許す』ことを心がけたほうが良いと思っている」と書いたいずしさん@胡桃の中の航海日誌(18日付)に対して、「『許す』などという言葉を持ち込めるその鈍感さを嫌悪する」高遠さん@MUSICA FICTAは、「呆れるを通り越して、猛烈に怒っている」ようである。龍成氏@D−Point(19日付)がこの件をいちはやく取り上げているが、野次馬根性のみならず知的好奇心?も刺激される話題なので、私も遅れ馳せながら触れてみる事にした。
このやり取りは、ゆきさん@羊飼いの唄(15日付)が最初に使った「許す」という語句を、いずしさんが引用した事に端を発している。私も自分が思うには、ゆきさんやいずしさんと同じ「意識して心掛けていないと他人の異なった価値観を否定しかねない」人間なので、この単語には特に違和感を感じなかった。「世の中に自分と違う価値観の持ち主がいるのは当たり前」と自然に認識できるようになるまでの、いわば補助器具というかリハビリの為の道具と考えているからであるが、しかしごく自然に認識できる段階に到達している人にとっては、それこそ許し難い傲慢や甘えに映るのかも知れない。個人的にはこの辺の更に掘り下げた話を聞いてみたい。
この議論の面白い(と私が思う)点は、いずしさん・高遠さんが、それぞれがお持ちの価値観に沿って議論をなさっている点である。即ち、「違う価値観に対しては踏み込んで意見を交わしてこそ得られるものがある」とする高遠さんがアグレッシブに意見をぶつけ、「価値観の違いをケンカの口実にしたくない」とするいずしさんは終始やんわりとした対応に留まっている。価値観を論じる中に両者の価値観が見えて、そしてその2番目の価値観が次に論じ合われるようになれば、マトリョーシカを思わせる構造となるわけでそれもまた面白い。
やり取りの中では食い違い等も多少見られたが、それについては高遠さんが訂正済なのでここでは特に触れない※1。しかし残念な事に、本日夜の時点で高遠さんからいずしさんに対して「メールでの議論へ」への切替が提案されており、事の流れによっては今後の議論が見られなくなってしまう可能性もある※2。第3者が口をはさむ事ではないかもしれないが、続き見たさがどうしても我慢できなくて、「Webでの議論続行のお願い」をメールしてみたのだった。
>p02 tDiaryの日記って、オフラインにするともう再表示できないでしょ。そのことです、わたしが書いた「キャッシュに残らない」ってのは。つまり、直接アクセスしないと読めない。
もし、じゃあ、なんでそうなってるのか、というところがお知りになりたいのだとすると、わたしも、どなたかに説明してもらってください、になっちゃうな(笑)。
あ、なるほどそうなんですね。私は環境的な問題で「オフライン作業」をした事がないので(いったん回線切断すると不安定になるのです)、その事を知りませんでした。どうもありがとうございます。
はてなアンテナの詳細モード拒否について。
感化なさったKOKOROの風景の主張が「ネット利用者の基本はアクセスすること」ということでしたら、素光さんがあめスタイルに参加したことについては矛盾していませんか…同じ理由で、参加はとりやめるべきなのではと。あめぞうやあめスタイルも当該サイトに直接アクセスせずに読めるものですから。
「キャッシュを残さない」ですが、それを読んで「Googleにキャッシュを残さない」という意味でおっしゃっているのかと思ってしまいましたが違っていたのですね。事実tdiary.netはグーグルにキャッシュが残っていて、それこそオフラインでも読めますよ。
そのあたりでも詳細モード拒否の理念を厳密に適用するならGoogleのキャッシュも拒否するべきではないかと思います。
Googleのキャッシュ拒否についてはこのあたりにくわしいです。為念。
http://www.google.co.jp/intl/ja/remove.html
はてなの詳細モードでテキストを読むのは、読み手に都合のよい、ある種の「引きこもり的」読み方だと思うのです。それに対して、あめスタイルに参加してテキストを読んでもらうのは、書き手の意志なわけで、両者は違うと思うな。読者は、少なくともあめぞうまで出て行って(アクセスして)読んでるわけですよ。あまり一簡単に「矛盾」などとお書きにならずに、いろいろな立場をうまく組み合わせてネットを利用するメリットをお考えになってはいかがかと>どくしゃさん
うーんとですね。「(知らぬ間に)抜き取られること」と「(私の意志で)抜き取らせること」は私の中で大きく違うんですよね。
はてなアンテナについては、更新時刻の取得目的に使ってもらう分には一向に構わないし(私も同じ目的で利用してますし)、ただtdiaryでこうやってリンク元参照の設定にしていながら、知らないところで内容が抜き取られていては意味がないかな、と思った訳です。
あめスタイルの方は、誘致を私がお受けした形で参加していますし、私が日記にタグを入れなければ抜き取りは行われません。2次利用を私が特別に認めている1例と考えていただければと思います。ただこのtdiaryが広告付レンタル日記であったなら、参加をとりやめただろう事は確かです。
googleのキャッシュについては、更新直後のデータが抜き取られる訳ではないので、特に気にしていません。そもそも上の2つとはデータの利用目的が違いますので。
「一面的に」を消して、「簡単に」と直そうとして、「一簡単に」となってしまった。「あまり簡単に」とお読みください。
あ、千絵胡椒さんが先に簡潔かつ上手くまとめて下さってました。どうもありがとうございます。助かります。
素光さんのおっしゃることはわかりました。
書き手にとってははてなとあめスタイルとでは違うでしょうが、私のような読み手にとっては、はてなアンテナにも「出かけていって」読んでいますし、また、みなが自分のはてなアンテナをたてているわけではなく他人の立てたはてなアンテナを利用していることもありますから、だから千絵胡椒さんのおっしゃているような「引きこもり的」というのはどうもよくわかりません。
あめスタイルもあめぞうもはてなアンテナ詳細モードも、読み手にとっては「他人のサイトにアクセスせずに読める」ことに違いはありません。そのへんのことで、書き手の立場と読み手の立場の混同が特に千絵胡椒さんのおはなしにはあるように思いました。
あめ2000スクリプトは既に、技術的には特殊タグ入れなくても抜き取れるように出来ています。実際infoさんはいくつかのサイトを独自の判断で抜き取ったりしています。(もちろん削除要請に応じてますけどね)
龍あめは抜き取りタグを入れてもらってます。ダイジェストだけ掲載する人もいるし、全文公開される方もいるし、なかなか参加者の皆さん工夫をされてます。
もとい、千絵胡椒さんも素光さんも、「他人のサイトに直接アクセスせずに読む」姿勢をはてなの詳細モードに問うているのだと思ったのでc03のような疑問を投げかけたのですが…
どうもお二人にとっては、この詳細モード拒否は「勝手に抜き取られること」をよしとしない書き手の自主性・主体性の問題のほうにあるのかと。
それはまた別問題だとわたしは思いますが、そういうことではてな詳細モード拒否の措置をとられることには理解できますしそうなさるのも理解できます。ということでc06で素光さんのおっしゃっていることわかりました。ども失礼しました。
ええと、はてなアンテナというのは、公開アンテナというより、個人のブックマーク的性格が強いと思っています。だから、立てたご本人以外の方が詳細モードで読むことは、可能ではありますが、それはあくまで二次利用的な使い方でしょう。つまり、他人が立てたはてなに「出かけていって」読む方は、ごく少数派であろうと推測しています。読む立場について、あめとはてなの違いをわたしなりに考察すれば、こんなふうになりますが。
はてなアンテナには千絵胡椒さんがお考えのような「個人のブックマーク的性格」の意味合いの強いアンテナが確かに多いですけれども、中にはそうじゃないアンテナもけっこうありますよ。
実際私は他人のたてたアンテナ…特色のあるサイトを集めたりしておられるサイトや、あるテキストサイトに直接関係のあるテキストアンテナ中心に登録してらっっしゃるアンテナなどをよく利用しています。そういうときの私の感覚では、あるサイトのリンク集を見せてもらっているという感じですね。時間のない時には詳細モードで見させてもらってます。それがごく少数派なのかどうかはよくわかりません。
×あるテキストサイトに直接関係のあるテキストアンテナ中心に登録してらっっしゃる
○あるテキストサイトに直接関係のあるテキストを中心に登録してらっしゃる
なるほど、はてなで実際にそういう利用のしかたをしている方がいらっしゃるということがわかり、大変参考になりました。
私のはてなアンテナの利用法ですが、
スタイルシートで文字を絶対指定されているサイトを読むのに利用しています.
仕事上の都合で、高解像度設定にせざるをえず、デザインに凝ったサイトは殆ど読む事が出来ません.右クリック拡張メニューも使えるのですが,,,
Operaの機能を他のブラウザが実装してくれれば、いいのですけどね.
文字サイズ絶対指定のサイトは確かに見辛い場合が多いですね。自分の巡回するサイトにそういったデザインのところが多数あれば、私も詳細モードを利用しよう(だから自分のも抜き取り許可にしよう)と思う方向に傾くかもしれません。