連休の最後を海で蟹と戯れて締めくくる予定だったのに、何も今日になって天気が悪くならなくても……。もっとも、調整のしようがない最終日に予定を立てる方が悪いのだけれど。
期間限定かと思っていたら新製品だった。何にせよ、普遍的南国フルーツ好きの私が試さない筈がない。マンゴープリンのようなねっとり濃厚な味を期待していたのだけど、実際に食べてみたらマンゴー具合があまりよくわからなかった。マンゴーとポッキーをそれぞれ食べた方が良いかも知れない、と身も蓋もないコメントをしてみる。
先帝の腹上死に伴い素乾国を治める事となった皇太子の為に、 新しい後宮を用意せんと国中から集められた美女。 その中に、好奇心旺盛な田舎娘銀河がいた。 宮中に陰謀が蔓延り、市井では乱が勃発する世を、 銀河は物怖じせず持ち前の行動力で駆け抜ける……。
日本ファンタジーノベル大賞第1回大賞受賞作。小説より先にアニメ「雲のように 風のように」の方を知ったが、こちらはまだ観ていない。こういった本を今頃読んでいる辺り、私は本をよく読む内には入らないと思う。
「後宮小説」と銘打つだけあって、銀河とそのルームメイト4人の生活や、角先生の「後宮哲学」の辺りは丹念に書き込まれている。一方で、幻影達の乱や国の興亡についてはクライマックスと思しき辺りがサラリと流されている。後半で力尽きたのではなく、最初からそのバランスを狙って書かれているらしい。何もかもからりとしていて、良い意味で「後に残らない」小説だった。主人公の銀河そのままの印象。単語が難解で斜め読みしてしまった「房中術」の辺りを中心に、後で読み直してみようかと思っている。役に立つ・立たないにこだわらず。
飛びかかられて怪我させられてからここ数日、レオンには慎重に接するようにしている。治りかけの傷にとびかかられるのは、生身に傷を作られるのよりもはるかに痛いからであり、レオンに恐れをなしている訳ではない。
今日は、友人と一緒にレオンが居候する部屋へ入って、2人がかりで手際良く面倒を見る事にした。友人がレオンを抱きかかえてあやしている間に、私がトイレの片付けをし水を換え餌を皿に盛る、という段取りである。作業の合間にちらりとレオンを見やると、レオンは友人のTシャツの胸辺りに顔をすりつけていた。とりあえず機嫌は良さそうだと安心……する間もなく、レオンの口から甲高い鳴き声が。良く見ると、レオンは友人のTシャツに噛み付いていたのだった。
部屋に入る直前、友人は自分の飼い猫を抱いていた。レオンは猫だけあって鼻が利くものだから、まるで「旦那の背広に若い女の香水の匂いを嗅ぎ付けた奥様」のように、憤慨して噛み付いたらしい。自分の家ではない場所で自分の飼い主以外の人間を相手に、何て図々しい真似を働く猫だろう、と思わず感心してしまった。