2002-03-16 死刑制度と偽善者(単数)/知人女性破談の「夢」 [長年日記]

[日記読み]死刑制度と偽善者(単数)

テキスト庵風聞帳茶処が死刑制度の話で盛り上がっている様子。遅ればせながら便乗。

「犯した罪と等価の罰を与えよ」という考え方は、ハムラビ法典の時代から継続して、最大多数の感情を納得させる理屈なのだと思う。私も心の一部で支持する理屈である。がしかし、非常に攻撃的でたがが外れやすいこの私が、自分の感情が納得する事を優先して物事を判断し行動を起こしたら、それこそ「極刑に値する犯罪者」か少なくとも「キチガイ」になりかねない。私はそうならないよう、こねくりまわした理性で感情を必死に抑制しようと試みる。

「全ての犯罪者に、犯した罪を恐怖や苦痛以外の方法で反省させる方法を模索するべき(それが実現するまでは現行の刑法でやむを得ない)」なんて事を私が考えるのは、決して聖人君子だからではない。感情を排し理想を追求しようとして、偽善者になったに過ぎない。でも私は偽善者にならないと生きていけない。

[]知人女性破談

私の知人女性(或いは親族)という設定の女性がいる。
夢の中では名前が出てこなかったので、ここでは仮にA子さんとしておく。
A子さんは近々結婚する予定で式の日取りその他確定済していたが、
土壇場で破談となる。理由は「相手の男性に他に好きな女性ができた」から。
相手の男性は、A子さんとの結婚を決めておきながら、それを隠して他の女性と交際を始め、
ここにきて「A子より新しい女性の方が自分のタイプ」と判断したらしい。
そして恥知らずな事に、A子さんと式を上げる為に予約した式場を、
「キャンセルして新たに予約するより便利だし、A子さんの出費分は全額負担するから」と、
新しい女性との結婚式に使おうとする。
私はその男性に対して激しい怒りを抱き、何らかの嫌がらせを働こうと決意する。
A子さんはそんな私を宥めようと、
「自分は返金された結婚資金で大好きな旅行に出かけるから、別に辛くない」
と無理して笑う。それが余計に哀しくて悔しくて、私は泣きじゃくる。

他人の結婚の心配をしてる暇があったら、自分の(以下略)。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]
素光 (2002-03-17 11:07)

「反省させる方法」じゃなくて「更正させる方法」かな。反省だけなら猿でもできる訳だし(違)

いずみ (2002-03-17 16:34)

己の判断する善し悪しと外のソレと辻褄を合わせようと歯ぎしり。他人の結婚の心(以下・同胞)

素光 (2002-03-19 00:36)

どんな極論や自分と真っ向から反対する意見でも、感情論や脊髄反射じゃなくて、
その人がちゃんと考えた結果導き出されたものだとわかれば、
「それはそれでありかも」と思ったりもします。自分内部は余計混乱する結果に。

また幼少の頃、「将来の夢」と聞かれて「お嫁さん」と答える同級生達に、
「そんな誰でもなれるようなものが『夢』なんてガキじゃん。わかってないなあ」
と思ってた頃が懐かしいです。わかっていなかったのは私の方でした……

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