「もしも2ちゃんねらーがクリスチャンだったら」という設定で(謎)。お定まりの罵倒にも、神や御子の愛がほんのり感じられる事だろう(嘘)。今手元に聖書がない為、訳が不統一なのが心残り。また、ネタにオリジナリティがないのは承知の上。キリスト教教育に若干触れた2ちゃんねらーなら、誰でも考えそうな事なので。
10月に刊行された前編の続き。どうでも良いけど、「カーマイン・レッド」で検索すると、ランドセルのサイトばかりに辿り着く。という事は、エイジュの髪は赤ランドセルの色……?
前編ではファンタジー風、後編でSF的展開。「ファイナル・ジェンダー」(ジェイムズ・アラン・ガードナー)みたいでイイ。あとがきで「SFという気は毛頭ない」とわざわざ書いているのは、「スカーレット・ウィザード」(茅田砂胡)の件がライトノベル界に波紋を広げているのかなーと勘繰ってみたり。面白ければ間違った知識でも一向に構わないとは全然思わないし、好きな作家にこそシビアな眼を向けるべきとむしろ思っているのだけど、正誤を判断するSFその他の知識がないとどうにもならない。なので、この作品も「良かった」という感想に留まってしまう。