昨日病院で貰った薬を覚悟を決めて飲んだ。錠剤は全く問題ない。問題なのは、見た目が化学薬品風の散剤の方である。すごい。すごく苦い。辛いカレーライスを食べながらコーラを飲んだ時の、舌の奥から喉へかけてまとわりつくように残る苦さ&後味の悪さを、更に何倍にも強めたような感じ。1日3回x14日−1回=残り41回分もあると考えると、今以上に食欲が落ち込んでおなかも痛くなりそうである。医者に「粉薬は飲めますか?」と尋ねられた時に、「はい」と正直に答えてしまった自分を責める以外ない。
世の中には粉薬が飲めない人達が結構いるようである。昔なら「治療の為なんだから無理して飲め」と叱咤して終わったのかも知れないが、今は医者が処方を合わせてくれるらしい。歯の治療に笑気ガスを用いるのと同じようなものだろうか? 何にせよ、便利な世の中である。人の意見も薬と同じく、その効能に自信があり相手の為を思って処方するのなら、相手が受け入れやすい形で処方する事に何の問題があるだろうか?と、ketketさんの日記(タイピングマニア)(5日付)を読んで考えた。
是非とも誤解しないで頂きたいが、「飲みにくい薬(耳に抗う意見)をストレートに出す方法は間違っている」という話ではなく、「薬(意見)を敢えて飲みやすい(耳に受け入れやすい)形に変えて提示する事は、薬(意見)の本質を曖昧にする事とは繋がらないのでは?」という話である。複数の処方(論法)から自分の好きなやり方を選択すれば良いし、最初から相手に飲ませるつもりがない(相手の説得ではなく自説の提示だけが目的)なら尚更好きなようにすれば良いと思う。……そうもいかないのだろうか?(反語じゃなくて純粋な疑問)