2002-03-04 自分的恐怖考・蛇足 [長年日記]

[日記読み] 自分的恐怖考・蛇足

最初から「被害妄想」「強迫観念」と断らざるを得なかった程に不明瞭な感情なので、書く内に内容が知らず変化しているかも知れない、と前置きした上で。最早落ち着いた感のある一連の件で私が述べた感想に対するよんひゃんさんのご解釈に対し、若干の修正を試みる。なんだか公開カウンセリングを受けているような気分である。

「差別されるかどうか、ということではなく、異議申立てすることによって多数派に憎悪されるのが怖い、という解釈でよろしいんでしょうか?」という事だが、違います。今回の説明でも伝わらないようなら、私の内心を伝えるのに私の表現力では及ばないと判断して幕を引く予定。元々「議論」でも「意見」でもなく「感想」に過ぎず、読んでくださる方に伝わらなくてもこの際構わない。

「差別」に関する事項:
差別される側・不安及び恐怖される側に共感する自分の立場を述べ、(差別される側に存在するとしての)自分は「相手(多数派とは限らない)が新たな不安・恐怖・差別感情を引き起こす可能性を恐れている」と同時に、異質なものを事前に排除する・あるいは異質に見えるものでもできる限り排除しないようにする、という双方の姿勢を尊重すると述べたつもりだった。それが「差別」なのか「区別」なのかは、結果論でしか判断できないものだと、私は思っているからである。
「議論」に関する事項:
せっかくの問題提起が、相互認識に至る前に別の不安・恐怖・差別感情を引き起こす可能性を恐れている。1対1の静かな対話なら問題ないだろうが、通常は多数派vs少数派、または正論派vs極解派に割れて何らかの力関係が生じる。多数派・正統派の意見の勢いによって、少数派(反対派に非ず)の意見が目に留まらなくなる事、逆に多数派・正統派の意見がその内容を吟味される前に恐怖・不安の対象となり真意が伝わり損ねる事、そしてそういった曖昧な感情が伝播しお互いの意見が伝わらなくなる事、意見の本質を見極めようとする人が、曖昧な感情を全て切り捨ててしまう事等々。私はその全てを恐れている。

主なものをここに列挙したが、これすら私の考え全てを表しているわけではない。それだけ私にとって表現するという事は難しいのである。書いててこんがらがったのでこの辺で終了させて頂く。前置きと矛盾してるかな? スマソ。

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