鬱という漢字は、それ自体が陰鬱な印象なので良くないと思った。どうすれば重苦しくなくなるか? 漢字をひらがなに開くのが一般的な方法だと思うが、更にもう1ステップ。「ぅっ」なんてどうよ? かなりいけてる風。自画自賛。
……なんて事を鬱々と考えていたりした。
スーパーでパック入り帆立貝を見つけた瞬間、それをバターで焼いて醤油で味をつけて食べる事に決めた。帆立なんて、記憶の限りで今まで一度も焼いた事がない。お好み焼き屋では、帆立なんて高いメニューは頼まず専らゲソや野菜焼ばかりだし、飲み屋では調理済の物が出てくるし。でも帆立なんて所詮は生でも食べれる訳で(謎)、あまり深く考えない事にして買い物カゴに放り込んだ。
家に帰って早速、適当に水洗いした帆立を適当な量のバターと白醤油をからめながら火を通した。貝の中身から水がどんどん出てくるのだけど、鉄板じゃなくてフライパンなので水の逃げ場所がない。結果、溶けたバターと醤油がいったん水で薄まってから、再び水分が飛ぶまで火のそばに付き添う事になった。やっとこ焼き?上がった帆立を口に運んで、白醤油は味が上品過ぎてバター醤油向きじゃない事を知る。不味い事はないのだけど、しょんぼりしてしまって半分残した。
レオンのおもらしについてはちょうど1週間前に書いたばかり。しかし、トイレのない場所に隔離してしまったのが明らかな原因だった前回と、今回とはかなり事情が違う。トイレの砂をちゃんと清潔に整えておいているのに、何かが気に入らないらしくさんざん不満の鳴き声を上げた挙げ句、布団やその辺に用を足そうとするのである。それも何度も繰り返して。せっかくの休日を無駄な洗濯や掃除に使わされるのは、全くもって勘弁して欲しい。
レオンがこういった事をするのは今回が初めてではない。どうも、猫の恋の季節とダブっているような気がする。雌猫の匂いや、それに応える雄猫の声は届いているのに、そして自分も体が疼いているのに自分だけ外に出してもらえない、その欲求不満を、無意識もしくは意図的に発散させているのかも知れない。しかし「外に出す」という選択肢がない以上、残るは去勢手術を受けさせるという道のみ。どうにも踏ん切りがつかない。