2002-02-19 真冬の夜のドライブで……/「異形コレクション21」 [長年日記]

[雑記]真冬のドライブで恐怖体験

鬱々でも苛々でもない謎の不安状態続行中。この状態が続くのは堪らないので、早めに気分転換をはかるべく、友人を誘って夜のドライブに出かける事にした。私は車も免許も持っていないので、運転その他諸々は友人任せである。

「海が見たい」気分なので、目的地は比較的手近な金沢八景に設定。シーパラをチラリ眺めて引き返す予定が、気付かぬ内に通り過ぎてしまっていたので、このまま横須賀まで行く事に変更。今度は慎重に港付近?で停車し、水面に揺れる町の光を眺める事ができた。気分を良くして、ついでに観音崎の方まで足を伸ばそうと、更に計画変更。トンネルを抜けた先で車を止め外に出て、波音を聞き潮の匂いを嗅ぎ星を眺め、風の冷たさに数分で音を上げて帰路についた。

で、問題がこのトンネル。行きの時点で「不自然なまでの路面の凹凸加工」・「不穏な内部の雰囲気」・「抜けてすぐのガードレールの大きな凹み」等に嫌なものを感じ、帰りは慎重に運転してもらっていた。その筈なのに、運転手いわく「トンネル内で予想以上にスピードが出ていた」との事で、出てすぐの急カーブで肝を冷やした。後で調べてみたところ、このトンネルを始め観音崎一帯が有名な心霊スポットだった。確かに気分は変わったけど……。

[読書]−異形コレクション−マスカレード(井上雅彦編/光文社文庫)

残り8篇を読んだ。感想を幾つかリストアップ。

「牡蠣食う客」(田中啓文)
辺境星の植民基地の住人を訪問して定期的な精神状態のチェックを行なう「メンタルヘルスアドバイザー」が、ある星で歓待され和食を振舞われるが、その調理裏は……。著者が書くグロテスク物は天下一品で、筒井康隆の「俗物図鑑」を彷彿とさせると言っても良いくらい。感受性の強い人なら和食も牡蠣も食べれなくなる程の凄まじさ。
「白面」(深川拓)
深夜に発生した壮年男性と若い男の乱闘事件、その恐るべき真相。「火曜サスペンス劇場」のアダルト版風で、ホラーと言うより情念ドロドロ系サスペンス。前々から思うのだけど、濃ゆく人を愛するのも善し悪しだなーと。何事も度を越すと器を壊すだけの気がする。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
みつば (2002-02-22 15:07)

あ〜有名なスポットですね。横浜の友人は冷やかしで行ったことがあると言っていました。「何も起こらなかったけど雰囲気が充分コワイ。そしたら後部座先に座ってた奴らが、やっぱり怖くなってきたのか、いきなりヘビメタの曲を歌い出した。バックミラーを覗いて、俺はヘッドバンキングしている奴らが、マジで怨霊かと思った」 夜のトンネルはコワイですね(違うって)。

素光 (2002-02-23 17:24)

かなり有名だったみたいですね>心霊スポット観音崎 このネタを扱ってるサイトの数は半端じゃなかったです。トンネル内のヘビメタは、運転手もヘッドバンキングを始め出したら更に恐怖度アップ。観音崎の霊は戦死者だとかYumingの「よそゆき顔で」と同じく歩道橋に立つ女性だとか言われてますが、そこに「ヘッドバンキングする霊(複数)」も加わりかねない訳で……

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