トイレで文字通りの「小用」を足している私。 済ませて個室を出る際に、化粧ガラスの嵌った窓の外から顔をくっつけて、 こちらを覗き込む影を見つける。窓を開けると、立っていたのは知人の1人。 覗き込む「フリ」は冗談のつもりだったらしい。 化粧ガラス越しじゃ何も見えないとはいえ、 気分が悪いので冗談でもそんな事やめて欲しいと思いつつ、 私に注意されたら逆に相手の気分が悪いに違いない、と結局何も言わない私であった。
冗談とセクハラの境界は受けた側の主観で決まると思う。がしかし、冗談のつもりでやった事をセクハラ呼ばわりされた人のショックや恥ずかしさを考えると、受けた側も軽々しく判断できない気もする。セクハラ紛いを受けた訳でもないのに、何故こんな夢を見たのかは疑問。
古本屋で購入。表紙イラストの古いセンスに古い本と思い込んでいたが、この邦訳が出たのはほんの5年前らしい。「若者達のS・キング」という著者紹介にはいろんな意味で違和感。
主人公アンジェラは、親友のメアリーがパーティーの席上でショットガンを乱射した事件に関わった事をきっかけに、学校そばの湖にまつわる恐ろしい秘密に巻き込まれていく。真相説明の過程でそれまでの話と矛盾が幾つか生じるものの(「血や生肉を貪欲に貪る怪物に変身しつつあるアンジェラがそれ以外の物に食欲を抱かないのに対し、それ以前に転化したジムが2人前のチーズケーキを食べた点」・「目の前の人間の思考を操る能力を持つジムが、アンジェラ以前に恋人のメアリーを操り仲間にしなかった点」等)、小事だからか?あまり気にならない。「たったひとつの冴えたやりかた」を彷彿とさせるアンジェラの戦いぶりとエピローグの切なさに、この作品の個人的評価はC級からB級に格上げ。