★ [動物][レオン]猫外出禁止令

テキスト庵で「癒し」についての話題が盛り上がっている最中、私はＭｉｋｅａさんの日記で知った「環境省がペット飼育基準を改正、猫の室内飼いを奨励する方向」というニュースに気を奪われていた。

うちのレオンは、一昨年の秋のある小雨の日、車の下に隠れてニャーニャー鳴いていたところを偶々通りかかった友人に保護され、元々の飼い主も引き取り手も懸命に探したものの現れず、結局私に引き取られる事となった。保護される前にどういう生活をしていたかはわからないが、うちに来てからはドサクサ紛れに１回逃げ出した時を除いて外に出した事がない。仕事で１日部屋にいない・部屋に猫ドアがついていない等の他に、「ペット禁止のアパートなので猫を人前に出せない」という最大の理由があり、管理人にバレる前に早急に引っ越さなければならなかったりする。

１年半の間室内で飼われ続け、今ではふにふに＆やわやわでピンク色の足の裏を持つに至り、車や他の猫に対して社会的な対応が取れないだろうと判断されているレオンは、ペットＯＫの物件に一緒に引っ越したとしても外に出される予定はない。なので、環境省がペットの室内飼いを奨励・各地方自治体がそれに伴い条例を制定したところで、私やレオンが困るような事はない。充分な運動量さえ取れれば、恐らくよその猫だって困るような事はないだろう。自分の猫がきちんとトイレ砂の中に出していてすら臭くて嫌なブツを庭等に置き土産されて悩まされる人もいなくなるし、去勢と避妊をされていない猫同士が引き取り手のいない猫を作ってしまう事もなく、また車と接触して身体の一部や命までもなくす猫もいなくなる。

こうやって書いていくと、今回のニュースは猫と飼い主達にとって正しい決定であるように見える。しかし、私にはそう信じる気も起きなければ、声を大にして反発する気も起きない。人間の快適な生活を脅かさないように猫を強制する事が人間のエゴなのか・町中を気ままに歩く自然体的姿を猫に期待する事が人間のエゴなのか、そこがわからなくて私は悩んでいるのである。