キーボードが入力し難い欠点よりも常時接続の利点が優ったらしく、年末年始や成人の日の連休で溜まりまくった日記が、ようやく実際の流れに追いついた。見た目1日遅れなのは、感情に流されて後腐れある余計な事を書き散らさないよう、1日おいて前日の出来事を書くようにしている為である。その割にはここ数日の会社ネタは感情的、自省。
追跡劇・逃亡劇の面白さに、短編集とは違い「肌に合わない」と感じる事なく読み終わった。人間に遜色ない知能を持たされながらも、感情移入能力に致命的欠如がある人間そっくりの生き物、それがこの作品のアンドロイド達である。彼等は他の生物はもちろん仲間のアンドロイドにも真の共感を示さない。バウンティ・ハンターのリックは懸賞金目当てで彼等を殺す内に、彼等に対する感情移入が起こると同時に彼等に近い自分を感じ始める……という?辺りまでは何となくわかったんだけど、マーサー教について等、幾つか理解できない点が残った。むう、ビデオで「ブレード・ランナー」でも観るか……。
あとがきによれば、アンドロイドは「分裂病(新しい呼び名は統合失調症)その他で『現実』の世界に接触できず、うちにこもり機械的な生活を送る人間の象徴」だそうである。最近はその手の犯罪者が目立つようになってきたけど、彼等に同情や憐れみを持てないでいると彼等に近しい存在になる……って事があるのかないのか。謎。