2002-01-24 ムカつくブス/猫殺し・熊殺し/「血を吸う夫」 [長年日記]

[雑記]ムカつくブス

朝の電車にて、多量の人が乗り込んできて車内が混み混みなのにもかかわらず、両手に荷物を提げてその場に踏ん張り1歩も動かない構えを見せる学生風の女性がいた。その女性は私の横に立っていて、後から乗ってきた人の為に奥につめて場所を作りたい考えの私にはものすごく邪魔だったので、20代後半・オバさんの仲間入りパワーを発揮して体全体で奥に押しやってみたところ、御機嫌を損ねたらしく「ムカつく、ブス」との聞こえよがしな独り言を吐いていた。

私が不細工なのは自他共に認めるところだけれど、マニア受けする性質らしく今まで不自由を感じた事はないので苦ではない。がしかし、美醜のかかわらない問題で敢えて美醜を持ち出す彼女の容姿は是非一目見ておこうと、そろそろと首をめぐらし顔を確認した直後に思わず「ぷっ」とか噴き出してしまい、確かに私ってば「ムカつくブス」以外の何者でもないと思うと尚更おかしくて、肩を揺らして笑ってしまった、そんな朝。

[動物]猫殺し・熊殺し

ヒグマの檻に猫が3匹投げ込まれるという嫌なニュース。誰だか知らないけど馬鹿な事をするものである。熊を倒すのに猫の手を借りようなんて考える辺りが間違っている。ウィリー・ウィリアムズ辺りに小一時間程問い詰められてこい、と言いたい。 真面目に考えるとたまらなく嫌な気分になるので、つまらなくても良いから茶化す方向で。

[読書]血を吸う夫(新津きよみ/ハルキ文庫)

出版社作品概要

吸血鬼モノという事で購入。「異形コレクション」では何度か読んでいるが、著者個人の本を読むのはこれが初めてである。

読む前はB級ホラーを期待していたのだけど、実際には母性を含む女性の心理・命としての血&絆としての血を絡め、「現代の吸血鬼」がリアリティ重視で描かれた高水準のミステリだった。それぞれが絡みあう事件の内の1つ、産休中の女教師の教え子が誘拐された事件は激しく緊迫し、その中に自信と愛情に裏打ちされた女性達のプライドが潜む優しさが交錯し、あまりの目の離せなさに1日で読みきってしまった程。早速他の作品もチェックにかかる予定。

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