2002-01-21 稲妻/「ドラキュラのライヴァルたち」/ドジ猫レオン [長年日記]

[雑記]稲妻

冬の嵐。閉まった窓の隙間をヒューヒューと鳴らす強い風、叩き付けるように振る強い雨、夜空をつんざく稲光。フロア内の人々が怯えた顔を見せる中で、「『青いイナズマ』はSMAP・『紅い稲妻』は田原俊彦、ひそかにジャニーズ繋がり風」とどうでも良い事を考えていた。

[読書]ドラキュラのライヴァルたち(マイケル・パリー編/ハヤカワ文庫NV)

過去1世紀以上にわたる吸血鬼作品の中から、有名ではないが内容の優れた短編を集めたアンソロジー。現在は絶版。

全12篇中、6篇を読んだ。その中から感想を幾つかピックアップ。

「変身」(ラムジー・キャンベル)
一晩出かけた間に得体の知れない恐怖が棲み付いた我が家から、愛する妻を救出しようとする男、しかし……。10ページに満たない短編だけに、朧気な恐怖がはっきりと形を取り始める様やオチがとても鮮やかである。
「謎の男」(作者不明)
優柔不断な婚約者に愛想を尽かす才気煥発な若い美女と、彼女達の身を助けて以来その住まいに時々招かれるようになった、廃墟に住む薄気味の悪い男。編者が「吸血鬼ドラキュラ」に影響を与えているとあとがきで語る、しっかりまとまった古典的吸血鬼作品だった。「女の小賢しさはかえって身を滅ぼす」という教訓が透けて見えたが気にしないでおこう。
「ベールブラウ荘奇談」(E&H・ヘロン)
屋敷に古くから住みついた人畜無害?な幽霊が狂暴化した真相を、オカルト探偵?が探る、海外ミステリ風な短編。思いきりネタバレになるが、幽霊+ミイラ=吸血鬼という理屈は上手いと感心してしまった。

[レオン]ドジ猫150%

レオンが部屋の中を駈けまわっていてあまりに騒がしいので、逆に構う気も失せて敢えて放置を決め込み1人黙々とネットで遊んでいた。とそこへ、驚いて思わず顔を上げてしまうくらいの、突然かつものすごい物音が。目を向けた先には、窓脇のTVの上に上がろうとして足を滑らせ、ガラス窓に強く背中をぶつけて落下したレオンの姿があった。「カッコ悪!」と思いきり罵倒してやった。

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