今や「成人の日」ではなくなってしまった1月15日は、文字通り「元成人の日」という事にして、成人を過ぎた人達(つまり新成人以外の成人)が勝手に自分達をのお祝いをする日にすれば良い、という屁理屈。「●月は何もないけど酒が飲めるぞ〜♪酒が飲める飲(以下略)※1。 」というのと似たようなノリである。
「吸血鬼ドラキュラ」の作者ストーカーがひそかに残した手紙と 幾つかの資料が語る、ある恐ろしい事実とは? ……血液研究の一環である「変異した白血球が脳を冒す謎の奇病」調査の為に 滞在したインド国境の山奥の地にて、女神カーリーにまつわるおぞましい出来事に 関わった英国人医師エリオット。 事件の直後帰郷したロンドンでは親しい友人達の死や失踪が続けて起き、 調査を始めた彼は劇場支配人のストーカーと知り合い2人で謎を解明しようとするが……。
「真紅の呪縛」に続く、ヴァンパイア譚2作目。早川書房のサイトでは書籍情報が得られなかったので、2冊とも絶版の可能性もアリ。
第2部の途中まで読んだ。1作目の「真紅の呪縛」は、主人公である実在の詩人にしてポリドリ「吸血鬼」のモデル・バイロン卿の苦痛に満ちた長い独白が、アン・ライス「夜明けのヴァンパイア」を彷彿とさせる作品だった。この「渇きの女王」では、登場人物達何人かの手紙が引用された形式で、「吸血鬼ドラキュラ」と同じスタイル。コナン・ドイルと共に同じ師から講義を受けていたという設定のエリオットによって、さわりの部分については既に解明されたロンドンでの事件が、序盤のインド国境山奥での陰惨で非現実的な事件とどう繋がっていくのかとても興味深い。