2002-01-01 お雑煮の薀蓄/「猫探偵・正太郎の冒険」 [長年日記]

[雑記]お雑煮の薀蓄

「誰も食べない」という理由でおせちを作らない(数の子だけ食べる)うちの実家であるが、雑煮は毎年欠かさず食べる。岩手出身の母親が作るうちの雑煮は、餅と鶏と三つ葉のみという至ってシンプルな作りである※1

徳島にある父親の田舎に以前行った時、独身の叔父の「雑煮は味噌味※2。 、味噌味の雑煮を作れ」との要求に渋々応じたうちの母親が作ったモノは「餅入り味噌汁」であった。「全然違う」とダメ出しする叔父、ブチ切れる母親。正月から険悪ムードになった訳で、このように正月気分を盛り上げるも盛り下げるもこれ次第というくらい、雑煮はお正月の重要アイテムなのである。

[雑記]親族接待放棄

午後、昨年と同じく母親方の伯父と従兄弟が遊びにきた。口数の少ない彼等の応対が苦手で今年も逃げ回っていたら、うっかりお年玉まであげそびれかなり後悔。

[読書]猫探偵・正太郎の冒険I−猫は密室でジャンプする−(柴田よしき/光文社カッパ・ノベルズ)

出版社作品概要

正太郎シリーズ最新刊。雑誌連載の短編6篇が、正太郎が脇役?の各主人公独白のもの・従来通り正太郎1人称のもの、交互に配置されている。「1粒で2度美味しい」というとらえ方もあるが、柴田作品は全部読み尽くす意気込みの私にとっては、「正太郎シリーズでは正太郎語りを堪能したかった」といった感じ。

正太郎の同居人ひとみ先生を狙うストーカーの悲喜劇「Sに捧げる鎮魂歌」と、蔵を改築した博物館で起きた殺人事件「正太郎と田舎の事件」が特に面白かった。

※1 :岩手の雑煮は「必ずくるみだれがつく」という事。うちの家の物はそれよりこちらに近い。

※2 あんこ入りの餅を使う家もあるらしい……。

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