2001-12-20 オススメしない林檎料理・「血も心も」 [長年日記]

[雑記]

自炊。調理開始から食べられる物が出来上がるまでの間に、時間が結構かかってしまう。それは各手順に移る私の手際の悪さは勿論として、包丁さばきのもたつき具合がいちばんの原因ではとふと思った。

包丁を握って素振りしてみたが、10回くらいで空しくなってやめた。

ちなみに今日作ったのは、「林檎とソーセージの炒め物」。詳しくは語らず。

[読書]血も心も−新吸血鬼物語−(エレン・ダトロウ編/新潮文庫)

今日は8篇読んだ。印象に残ったものを幾つかリストアップ。

「乾杯!」(ハーヴィ・ジェイコブズ)
「ワイン」好きのヤッピーの集まり。このアンソロジーに収録されている事実から、オチが早々に読めてしまうのがやや残念。ヤッピーの意味を調べたら、Young・Urban・Professionalsの頭文字をとった造語との事だった。依然として謎。
「夜はいい子に」(エドワード・ブライアント)
夜間勤務の親の為の託児所に預けられた子供達の話。無駄にパワーを発散させてる癖に、一緒にいると何故か疲れてしまう事も少なくない、というイメージが「子供」にはある。この作品ではその理由?を上手く説明している。
「ジャンフィアの木」(タニス・リー)
闇の力をもたらす魔性の樹。著者お得意の退廃的で美しく淡々とした話で、普段なら絵画や詩のように味わって読むところが、今回は主人公が鬱状態の女性だったのでそうもできなかった。鬱特有の心理状態は真に迫っている代わりに、結びは「鬱で苦しむ人ならそんな事とっくにわかってるよ」という内容で、読み終わった後に燻るものが残った。この人には浮世離れした作品の方がふさわしいような。