勤め先にてペンギンフィギュア、増殖中。1人の人が頑張って集めてるらしいのだけど、どうやら同じ種類にばかり当たってしまうらしく、ダブったペンギン達は当人のPCモニタ上から周辺の人々のPCモニタ上へと侵攻している。まるでクローンのように全く同じ姿形をしたペンギンの群れを眺めながら、これじゃあパーソナルコンピュータじゃなくてペンギンクラブじゃん、とつまらない事をこっそり考えたりするのであった。
みやもと留美が男だなんてつい最近まで知らなかったなーとか、華瑠羅翔って今どこで何やってるんだろとか、もっとつまらない事も更にこっそり考えたりするのであった。
辺境にて、父の狩りや母の刺繍の手伝いをして 平凡に暮らしていた娘カリエ。 しかし、突然に父母から引き離されたある日から、 様々な場所を流浪し重要な立場に身を置く事を強いられる、 激動の日々に飲み込まれる……。
少女小説系ファンタジーのヒロインとしては、常人離れした超越っぷりも悲壮感溢れる力み加減もなく、踏ん張り具合や前向きさが年頃の少女として鼻につかないのが、毎回好感度高いカリエ。巻が進んでも、彼女の辿り着く未来がいっこうに見えてこないので、心地良い緊張感をもちながら読んでいる。運命は個人の力では変えられようがないのか、それとも彼女は自分の意志でそれを打ち開く事ができるのか。サジェは役割を終えて今作で退場となったが、役者不足(誤用)を宣告されたエドはこの先どうなるのか……(ネタバレ含むので一部背景色)。今回の内容にとても満足しつつ、次回に熱く期待。