仕事帰りに、ゆっくり本を読もうとTULLY’Sコーヒーに寄ったところ、店員にアンケートの協力を求められた。用紙1枚分でたいした時間もかからなさそうなので快く承諾。
紙とペンを受け取ってから設問をじっくり眺めると、この店はスターバックスやドトールを強く意識している事がわかった。両店とTULLY’Sコーヒーの利用頻度を比較する設問がずらずらっと並んでいる。あまのじゃくにして律義な私は、両店の名前にバツをして、代わりに「珈琲館」「ベローチェ」と書き込んだ上で回答した。マイノリティな喫茶店好きがいちゃ悪いか。ドトールよりはベローチェの方が安いし、スターバックスは若い女の子ばかりいるから落ち着かない雰囲気なんだもん。
★ 夕飯は豚肉の搾菜炒め。味のない豚キムチはもう懲り懲り。これからは搾菜の時代、桃屋万歳。
古くより人間達の影に潜んで生き続けてきた 寄生生物・「吸血鬼」。 巨大企業の老総帥・地球を訪れた宇宙人・ 一族の復活を願う吸血鬼の「長老」・ そして傲慢で美しいエフェメラ、 彼等の行動は波を起こし、 吸血鬼そして人間達を巻き込む巨大な渦となる……。
持ち主本来の心臓と入れ替わって体や頭脳を乗っ取り血を摂取する、心臓そっくりの姿をした「吸血鬼」、という設定がとても衝撃的かつ魅力的。独特の雰囲気を持つ退廃的なエピソードがパッチワークのように繋げられて混沌とした中から、やがて1つの物語としての姿をあらわすように感じられる展開も良かった。全体的には、吸血鬼の話というよりも、女性と進化について語られた作品だと思う。