朝起きたら頭が痛く、熱を測ったら微熱があった。おまけに喉がとっても痛く、吐き気を催す程のひどい咳も出るので、深夜のバイト先にキャンセルの連絡を入れた。
昨日休みになった分だけでも手痛い収入減、更に今日も続けて休むとなると、来月の深夜分の給料は期待しない方がマシな額になる。でも、バイト先の都合で断られたりするのじゃなく、自分の体調の問題で休む分には、諦めがつくというかそんなにイタミを感じないで済む。無理して深夜働いて、課金処理締め目前の昼の仕事に支障を来たしたら元も子もないし。
という訳で、1日家でおとなしくしていた。最近いろいろとばし気味だっただけに、風邪で済んだだけマシかも。いろいろ自重しないと。
ネット上の疑似家族の「お父さん」が殺された。 事件の真相を探る為、取調室の一室に姉弟の「カズミ」・「ミノル」、 そして「お母さん」が集められた……。
発売後約1ヵ月で古本屋に並ぶなんて、さすがは消費文学の代表たる?直木賞作家の作品だけある。おかげで私も、新刊購入費用を創元文庫その他に安心してまわせるというもの。……というような嫌味を思わず吐きたくなるくらい、中途半端な出来だった。ミステリとしてはあとがきで本人も述べている致命的ルール違反があっていただけず、物語の方は人間関係があまりにも希薄。ネットが主題だから仕方ないのかも知れないけど、どうせフィクションなら、もっと動機がドロドロしたのを読みたいよう……。
咳が苦しくて体力が尽きたり、あるいは熱が微妙に上がって頭が痛い等、やや辛めの時には布団の中で休んでいたのだけれど、そんな事はお構いなしに傍にやってくるレオンであった。
喉をごろごろ鳴らしながら擦り寄ってきて、ザラザラの舌で私の顔を執拗に舐めたり、鼻と口の上に乗っかって寝る事で私の息を止めようとしたり、じゃなければ胸の上に乗っかって私の呼吸を少しでも苦しくしようとしたり、興味がなくなれば足で鳩尾を踏んづけて去って行ったり、等々。
で、私が起きて何かをしようとする時には、必ず膝の上で丸くなって行動を制限するだから、レオンはどこかの秘密組織に依頼されて私の邪魔をしているに違いないのである。