2001-09-27 馬鹿は風邪をひく [長年日記]

[雑記]

朝、街全体に何やらきなくさいような臭いが立ち込めていた。何処かで工事か火事でもあったのか、それともこの季節特有の何かの植物の臭いなのか、いろいろ訝しみながら歩いていたが、やがて真相に気付いた。おかしいのは街の空気じゃなくて、私の鼻の方だ……。

という訳で風邪をひいた模様。季節の変わり目な上に、夜遊びしたり徹夜でバイトしたり、不摂生な生活しか送っていなかったからまあ仕方ないんだけど。カコナールを飲んで頑張った。カコナールのカコは葛根湯のカコ。葛根湯を一発変換できるなんて、MS−IMEは無駄に素晴らしい。

今日は寒いので長崎ちゃんぽんを食べた。つい最近まで皿うどんとちゃんぽんを間違えていたのはここだけの秘密である。

日々サイト改装熱が高まってていろいろ計画もあるのだけど、時間がなくて全然ダメダメである。編み物はどうなったんだという噂もあるし。とりあえず、日記登録サイトに登録するだけしてみようかなー。むー。

[読書]カラミティナイト2(高瀬彼方/ハルキ文庫)

同級生忍の持つ「災禍の心臓」に選ばれ、
忍を守る「第5の騎士」となった智美と、
それに巻き込まれてしまった親友の優子。
互いを守りたい為に心のすれ違う2人は、
苦悶を抱えて新たな戦いに赴くのであった。

確か今年の5月辺りに出るという噂の2巻なのに、やっと出たのはその4ヶ月後。しかもライトノベルである事を変に意識した装丁に変わってて何だか嫌な感じ。面白くても廃刊や打ち切りになる本が多い中、出てくれただけ良いと思わなくちゃいけないのはわかってるんだけど、まあ愚痴ぐらいは。

で、中身の方であるが、正直1巻と比べるとかなりのパワーダウン。1巻では、小説家志望のオタ娘智美・恋人を無残な形で失った教師雪村等の「日常的な」狂気、カルト集団の襲撃という「非日常的な」狂気、それらが密接に絡み合って発動した「非現実的な」狂気、そういったものが渾然と渦巻いて何とも言えない雰囲気を作り上げていたし、一方で引込み思案なオタ娘と元気少女優子の他愛なく心温まる会話も随所にあったのに、2巻ではそれらがすっかり色薄くなってしまっていた。まあいいや続刊に期待、って次はいつになるんだか。

それにしても、この作品の登場人物達は皆思いが深すぎる。それがつまり狂気と隣り合わせなんだろう。