2001-09-21 ウィルスと虫歯菌 [長年日記]

[雑記]

まだ9月だというのに、半袖とはいえモヘアセーターを着ての出勤。勤め先のフロアの空調が、肌寒い時にはより寒く・蒸し暑い時にはより暑く、室温を整えてくれる優れ物だからこその身支度であるが、同じフロア内にはノースリーブ姿の女性も点在していたりするのが謎。むしろ女体の神秘。

昨日のウィルス騒動の結末を聞いた。感染したサーバは元通りに?なったものの、感染源のPCは未だ特定されていないらしい。理由は不明。

自分が感染源ではないとは思うものの何となく不安にもなり、自分の使っているPCの全ファイルをアンチウィルスでスキャンしたところ、nimdaは引っかからなかった代わりにsircamの感染ファイルが36個も見つかって、何だか嫌な気分になった。

夕方になって突然歯が痛くなり出した。普通は歯医者に駆け込むんだろうけど、深夜に仕事が入ってるし明日は飲み食いの予定があるし……仕方なく、勤め先の常備薬から鎮痛薬を頂戴して痛みを散らすにとどめた。つーか歯医者嫌い。どうしたものか。

[読書]堕ちたる者の書(タニス・リー/角川ホラー文庫)

今日は残りの2篇を読み終わった。この短編集は3篇とも両性具有をテーマにしているようであるが、それぞれの作品で解釈が異なるのが上手いと思った。続きが読みたいよう……。

「黄の殺意」
昼はおとなしやかな修道女、夜は邪悪の限りを尽くす盗賊団の首領、2つの生活を送る1人の少女。

少女が2つの性と性格を持つようになったきっかけ、盗賊である時の彼女の残虐な行動は、場面描写だけで惹き込まれるものがある。そして様々な2元的なものの位置付けや、意外性を持ちつつ説得力のある結末等、良くできた作品。リーにしては非常にとっつきやすいので、ディープなファンにはイマイチ受けが悪いかも知れない。私はディープなファンじゃないのでとても気に入った。リーの作品の中でいちばん好きかも。

「青の帝国」
「1週間で自分は死ぬ」と初対面の女性記者に謎めいたメッセージを投げかけた、印象的な蒼い瞳を持った青年、そして彼女の調べによって徐々に明らかになる、青年及びそのメッセージの背後に潜むある計略。

この話に出てくるのは美女に扮装する男性である。若い頃の美輪明宏なら、確かに魔にも魅入られようといったところか。