2001-09-09 振り返れば3連休 [長年日記]

[雑記]

ぼんやりと気を抜いていたらもや1週間近く溜まってしまった日記を、気合いを入れて?ガンガン更新した。電話代がかからないよう、さるさる日記の入力画面を開いた状態で回線を切断・1日分が書きあがったところで再接続して登録&更新、といった作業を何度も繰り返した。さるさる日記のカウンタは優れモノなので、確か特別に指定していない限りは回線が切断される度に違うIPに接続するのだと思うけど、それを同一人物の訪問とみなしてくれるおかげで1人空しくカウンタをまわさないで済んだ。

3連休は、深夜にバイトを入れたおかげでより一層短く感じられたのだと思うが、何もしない内にあっという間に終わってしまってガッカリ。今月は月末にもう1回控えているので、その時こそ存分に活用する予定。

[読書]花散る頃の殺人(乃南アサ/新潮文庫)

直木賞受賞作「凍える牙」の主人公である女性刑事音道貴子の、その後の日々を綴った短編集。「凍える牙」をいつ読んでどんな内容だったか等がおぼろげだったりするが、内容的に深く繋がっている訳でもなさそうなので気にせず読んでみた。

今回は各短編の感想は諸事情により省略。女性特有の心理の中の暗くドロドロとした醜い部分を、太陽の下に引っ張り出す事にかけて秀でている著者であるが、「凍える牙」及び本作品はわりと淡々とした刑事物なので、物足りなくもある代わりに安心して読めた(他の作品を読む場合には、うっかり女性全般に対して幻滅したり精神的外傷を負ったりしないよう、細心の注意を払った上で取り掛からなければならないかも知れない)。

同じ女性作家が生み出した女性刑事という事で、何となく柴田よしき作品の村上緑子を思い浮かべて比較してみた。無駄に頑なで孤高なバツイチ女の貴子(長身の美人)と、奔放と見られるまでに女性である事を貫こうとする緑子(美人)、どちらもタイプは違うが自分を曲げずに頑張っている女性であり、小説の主人公としては大いに感情移入できる人物達である。しかし現実にいる事を想定した場合には、煽りを食らって間接的被害を被る事も多そうなのでできるだけ近くにはいて欲しくない、鬱陶しい類の同性へと途端に評価が変わってしまう。そう言えば、彼女らが同僚の女性に足を引っ張られる、なんて話はまだ読んだ事がないような。ありがちなのに不思議な感じ。