2001-09-07 散々だった創立記念日 [長年日記]

[雑記]

休日。休みなのは嬉しいけど、時給なのでその分稼ぎが少なくなるのがやや難。どこかに良さげな日雇いのバイトはないものか、と一瞬本気で考えたりした。

職安からTEL。再就職手当申請は不受理との事。なんでも、前と今の雇用先は職安的には同一事業主にあたるそうなのである。それは他の従業員達が退職しておらず転勤という扱いになっている点から判断したそうで、私個人が一度退職した事には何の関係もないのだとか。

で、その判断は納得がいかないが受け入れざるを得ないとして、不手際ばかりで何度も足を運ばせた癖にこの結果と思うとどうしても電話の応対に怒りが滲み出てしまい、しかしその内心の思いが相手に伝わる筈もなく「貰えると思っていたお金が手に入らないから怒っている」と勘違いされナメた態度をとられて更にムカついた。内心どう思ってようが構わないけど、「お金が絡むから皆さん素直に受け入れて頂けません」なんて、普通は私に言わないものだと思うんだけど。

今までの経験を通じて連中の非常識極まりなさは充分に学んだので、これから先の人生では職安を利用するような事のないように何かを頑張ろうと思った。

半日程意気消沈していたが、夜になってかかってきた1本の電話は今までの状況を変えるものであった。本来なら喜ぶべきなんだけど、目先の目標が突然に消え失せた上に自分の器の卑小さ?をつくづく感じて鬱脱却ならず。

[読書]玩具館−異形コレクション−(井上雅彦監修/光文社文庫)

今日は残りの8篇を読んだ。

「綺麗な子」(小林泰三)
AI技術の発達によって生まれた似非動物好き&似非子供好き。この話に出てくる女性のような、自分自身を頭が良いと信じている馬鹿が世の中には多く、そして彼等が世の中をこの話同様間違った方向に発展させるのだと思う。私はそういった人種に含まれるのか否か。
「未完成の怨み」(今野敏)
プレミア付プラモデルにまつわる都市伝説。私の部屋で平積みされたまま放置されているゲームも、全部クリアしてやらないとその内私は酷い目に遭うだろう。
「オモチャ」(宮部みゆき)
玩具店を細々と営む大叔父。あの宮部みゆきが初登場であるが、この作品は特に違和感なく溶け込んでいるように思った。世知辛い世間の人々と情を失わない少数の人々の構図は宮部作品には多く見られる。