2001-08-30 送別会 [長年日記]

[雑記]

私に課金処理の引継ぎをしてくれた人の送別会。1人4千5百円もの参加費は痛いものの、立場的に出席するのが当然と思ってみた。前情報によると「ビール1人1杯限り・ワイン飲み放題」という不思議な飲み放題設定である会場の店は、いざ行ってみたらイタメシ屋で何の不思議もなし。という訳でワインであるが、実は美味しさがよくわからないものの、飲んでみたら白も赤も飲みやすかったので気にしない事にした。

いったん解散した後、飲み足りない仲間がちらほらと集まり自然に2次会決行。なんかいろいろとすごい話をしたような記憶があるけどおぼろげ。

12時前に解散、酔いと眠さで意識朦朧としながら電車に乗ったら、見事に2駅乗り過ごしてしまった。1駅なら何とか歩けても、2駅ではさすがにタクシーを使うしかない。頭悪い出費に萎え。しかも、電車に乗った時間と駅で意識を取り戻した時間と本来かかるべき乗車時間を計算すると、空白の1時間が出現するのであった。私はその間何処で何をしていたのだろう? 誰か教えれ。

[読書]太陽の汗(神林長平/光文社文庫)

何者かに破壊された情報収集機械「ウィンカ」の調査の為に、
ペルーに派遣された世界情報社社員。
ちょっとした事から自動翻訳機の効力の完璧さを疑い始めた彼は、
仲間の米国人とのコミュニケーションに、
遂には自分の認識している世界全体にまで、その疑念を広げていく……。

以前読んだ「ライトジーンの遺産」は、ハードボイルド調で面白かったものの物語世界に溶け込みづらかったので、共感しやすそうな他の神林作品も是非読んでみたいと思っていた。詳しい人々に尋ねたところでは「敵は海賊」シリーズや「プリズム」あたりがオススメとの事だったが、私が行く古本屋にはそれらはなく、代わりに手に入ったのがこの本だった。光文社文庫の神林作品は、現在ほぼ全て絶版及び入手困難だとの話。もっともこの「太陽の汗」だけはハヤカワから再版?されているらしいが。

この話は、主人公のちょっとした思考のつまずきというかもつれが、彼が今まで構築してきた世界に細波のように広がってそれを崩していくのであるが、ついでに私の思考までぐちゃぐちゃにもつれてしまい、最後まで読んでも話を理解できなかった。難しい作品に手を出してしまったらしい、という事で再読の予定。それとも神林作品自体が私には歯が立たないのかも。