2001-08-21 メーラーをいじる [長年日記]

[雑記]

勤め先でメアドをもらってから早数週間。今までは何の設定も行わないままメールをただ受信し続けていたが、業務の引継ぎが進んでメールの重要度が増してきた事もあり、そろそろメールの整理や各種設定を始めようかなーという気分になってきた。メールが1日に100通以上は届き、その中で自分に関連する重要なメールは10分の1程度……このまま放置しておくと多分大変な事になりそうな感じである。

という訳で、今日は仕事そっちのけでメーラーの設定に勤しんだ。勤め先ではBecky!を使う事になっているらしく、今までAL−MailとOutlook Expressしか使った事のない私にはなかなか訳がわからなかった。しかも今までは必要に迫られなかったので、自動振り分けの設定なんてした事もなかったし。つーか、できれば仕事じゃなくてプライベートのメールで、そんな必要に迫られてみたいものだなーと思った。

[読書]銀のくじゃく(安房直子/ちくま文庫)

安房直子の童話集。私の好きな童話作家は、安房直子の他にあまんきみこ・立原えりか・わたりむつこ等である。好き、と言っても私は児童文学を読み込んでいる訳ではなく、これ等の作家は講談社から出ていた文庫本を運良く見かけて読んでみた為に、気に入ったり又は昔読んだ事を思い出したりしたに過ぎない。

裏表紙の作品紹介にもある通り、「美しいもの、叶わぬものに憧れてうつろう人の心」を扱った作品ばかりである。発表された雑誌はどれも子供向けなのだけど、これらの作品が子供が読んで良いと思う話かどうかは疑問。私は好きだけど。

「熊の火」
山の中で迷った若者が、煙草をくわえた熊に助けられて「煙の中の熊の楽園」で暮らす話。中途半端な行動力しか持ち合わせない為に、夢や憧れを叶えられずにぼんやりと憧れるだけの主人公の姿が心に痛い。
「秋の風鈴」
秋になってもアパートの軒先に吊るしていた想い出の風鈴に、「うるさくて眠れない」と抗議の葉書を送られた若者の話。葉書を送った主には、繊細に見えながら実際では傲慢、といったイメージが確かにあるかも。
「火影の夢」
不思議なストーブを預かる事になった骨董屋の老人の話。長い間胸に秘めていた悔恨の思いを解放し、夢の国の住人になった老人は良いとして、銀細工の首飾りのその後が非常に気になる。