2001-08-15 今更でもOdigo [長年日記]

[雑記]

一昨日頭を悩まされた課金システムのバグというか仕様であるが、とりあえずいったん登録した内容の削除を試みたところ、思いもかけず綺麗に消えてくれた。おかげですっきり晴れ晴れとした気分に。もちろん何の問題解決にもなってないのだけど、グチャグチャの内容のまま放置せざるを得ないよりは全然マシ。

不正な処理を連発するICQと手を切ろうかと考え、事前知識のほとんどない状態で突発的に、以前から興味のあったodigoをインストールしてみた。私の認識では「ICQの上位互換的コミュニケーションツール」だったのだけど……インストールが終わって試しに起動してみた途端、知らない人からじゃんじゃん届くメッセージ。細かい機能を調べる余裕もなく、メッセージの対応に追われて終わった。

「特定の相手にオンライン状況を通知しない」設定がないのはアレだけど、ICQよりポジティブな感じでそれなりに面白い。でもあまりにも忙しくなり過ぎるから、毎回起動する気にはならないけど。

[読書]−ナイトシフト・2−トウモロコシ畑の子供たち(スティーブン・キング/扶桑社ミステリー)

キングの第1短編集の続き。第2短編集ではないらしい。キングの作品は他のホラー作家に比べて、超常的現象にしろ深層心理にしろ身近なものをネタにしているようである。個人的にピタリとはまるととても怖くてたまらないが、はまらないと途端にB級以下の陳腐なホラーに成り下がる、そのスリリング感もまた良し。あと、新井素子は嫌いじゃないけど、この解説の内容はちょっとどうかと思った。

「超高層ビルの恐怖」
高所。この短編集全2巻の中では、もっとも伝わりやすい恐怖がやはり伝わりやすい形で取り上げられている作品。オチも斬新ではないけれどすっきりしている。
「禁煙挫折者救済有限会社」
禁煙。深夜に放映される海外モノTV通販の、胡散臭い爽やかさを彷彿とさせる。行き過ぎた健康志向は宗教に似ている。
「キャンパスの悪夢」
テレパス。常人の持ち合わせない力を使って相手の歓心を買うのはフェアじゃない、というようなくだりについては、私はそうは思わない。特殊な能力ではなく、ありあまる財力を行使する場合だったらどうか? それもレイプ同然と言われるのだろうか? ……とは言え、最後まで貫けなかった時点でこの話の青年には弁護の余地なし。