2001-08-04 激ねむ [長年日記]

[雑記]

お酒は飲まなかったものの歓送迎会の2次会まで出ていたせいで、深夜のバイトに危うく遅刻しかけた。今日は特殊な仕事には別の人達が出かけていて、私を含めた3人が久々の入力業務。

蒸し暑くもなく寒くもない快適な労働環境のあまり、キーボードを打つ手が勝手に止まったり度々意識がとんだりした。我にかえる度に、居眠りはマズイだろうと自分を戒めたが、気付くと隣の人も私と同じく上半身をユラユラ揺らしていて少し笑えた。

帰ってからPCを立ち上げたところ、謎のエラー発生。レジストリエラーだとか。よくわからないのでとりあえずフテ寝した。数時間後に起きて、寝惚けに任せて短絡的にリセットボタンを押した。幸い普通に再起動してくれたので、レジストリエラーとやらについては忘れる事にした。

渋谷でどぜう。センター街沿いなのにガキが全くいなくてとても良い店で、これならわざわざ浅草に行く必要はない。どじょう汁は相変わらず美味しかった。

[読書]夢魔−異形コレクション−(井上雅彦監修/光文社文庫)

今日は残りの12篇を読んだ。

「集団同一夢障害」(小中千昭)
「誰も存在しない街」の夢を同時に見た大勢の人間の1人であるOLの話。彼女が最初に見た夢と、それを見た大多数側にいる事に優越感を感じた彼女が次に見た夢との、対比が皮肉めいている。映像的ではあるものの、恋愛物系少女小説のようにぶつぶつ切れて短い文章はあまり好みではないが、著者はゲームやアニメのシナリオライターでもあるらしいので、そっち寄りの人の文章にはこだわらない方が良いかもと思い直す事にした。
「ゆびに・からめる」(深川拓)
高校時代に知り合った兄妹に翻弄され続ける女性。愛というものは時に他者に対して全く気配りをせず、成就する為になら近しい者でも平気で踏み台にするらしいから、まあそれは良いとして、テーマの夢魔との関連性が薄すぎるんじゃないかと思った。話自体は全然悪くないんだけど。
「怪物のような顔(フェース)の女と溶けた時計のような頭(おつむ)の男」(平山夢明)
ある組織で拷問役を担当する男の話。とても印象深かったけど正直あまり好きな作品ではない。拷問の描写と数字に関する強迫観念?が繰り返し出てきて面白いというよりは圧迫されて嫌な気分だし、メンタルなネタを軽々しく安易にホラーに使っている気がする。