家を遅めに出たせいで、勤め先最寄り駅に着いたのも遅めになった。慌ただしく済ませるよりはマシと思って朝食を抜いたのが失敗で、午前中ずっと気分が悪くロッカー室で10数分程休ませてもらいまでした。昼食後すぐに落ち着いた。良いんだか悪いんだか。
しかし、ここ数年間は朝食をとらないのが普通の生活だったのに、ほんの半月で朝食がないと調子が狂う体になってしまっているのはなんだか不思議。
★ 私に業務を引継ぎしてくれている人が妊婦さんである事は昨日の日記で書いたが、実は彼女の前の担当者もまた妊娠をきっかけに担当を代わった、という話を今日聞いた。曰く付きの業務だった訳である。縁起が良いんだか悪いんだか。
★ 定時後に出向先の人達が企画してくれた?歓送迎会へ。深夜バイトに備えて酒量をセーブ。出向先の人達の前だから、と猫をかぶった訳ではない。
★ [読書]夢魔−異形コレクション−(井上雅彦監修/光文社文庫)
新刊平積み状態の時に買い逃すと、途端に入手困難になるのはちょっと勘弁して欲しい。廣済堂から刊行されていた頃のこのアンソロジーは、コンビニ等でも取り扱いがあったせいで今のような苦労をしなくて済んでいたのだけど。
今日は13篇を読んだ。
- 「夢憑き」(霜島ケイ)
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- 村の守り神「夢見サマ」とそれを祀る家の娘サヨの話。凄惨な場面はまるで屏風絵のように鮮やかにして落ち着いた色彩を思わせ、そして物語は悪夢の多重構造となっている。こういう作品も書きつつスチャラカなノリの少女小説系ライトノベルまで書いている著者はスゴイと思った。
- 「浮人形」(江坂遊)
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- 露天売りの浮人形に恋した若者の物語。この作品の夢魔は古風な日本女である。夢魔の解釈も話の内容も、そして浪曲か何かのように、音読した時に非常に耳に馴染みそうな文章も良い。
- 「げろめさん」(田中哲弥)
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- 携帯電話を探して校内をさまよい歩きげろめさんに会ったサラリーマン。本シリーズ既刊で著者の作品は何度か読んだ事があるが、どれもグロテスクでシュールな悪夢的内容の作品だった。だから夢魔をテーマにして作品を書いたというより、作風が今回テーマにぴったりだったという感じ。排泄物や吐瀉物が絡むリアルな描写が幾度も出てきて読んでて気分が悪くなる程であったが、読点の非常に少ないだらだらとした文章は個性的で好きだったりする。