2001-07-28 仕事に始まり仕事に終わる1日 [長年日記]

[雑記]

昼間の仕事にぶっ続けての深夜バイト。普段は入力一辺倒のところを、夏季限定で特殊な仕事が入っているのでできるだけ稼動するように、と水曜の電話で聞いていた通りだった。

特殊な仕事を具体的に説明すると、数人毎にわかれ西東京方面へそれぞれ護送された後、指定の●●●に行って●●●を(中略)する事を朝方まで繰り返す、といった感じ。要は秘密。

家に帰ってしばらく寝た後、夜に起きてまたバイトへ。花火大会が終わったばかりらしく、大量の見物客が駅になだれ混んでいて激萎え。花火を見る余裕があるのが羨ましいし、普段なら私が座れた筈の席が埋まりまくってるのは腹立たしかった。

[読書]チョコレート・パフェ浄土(梶尾真治/ハヤカワ文庫JA)

梶尾真治短編集。この本は、私が中高生だった頃に学校の図書館に置かれていて、実際に借りて読んだ記憶まであるのだけれど、古本屋で見かけて買った今日読み返してみても、内容をおぼえているのは表題作だけだったりするのであった。何せ10年も前の事になる訳だから、おぼえてなくても仕方ないような気もするし、既に読んだ筈の本を新鮮な気持ちで読めるのはある意味お得かもとも思ってみたり。

「煉獄夜想曲」
青春時代を過ごしたアパートとの別離を決めた女性の回想そして、思いがけない展開及び結末。話の運び方自体に閉塞感が漂ってる感じがして良い。この話と同じような話は他の作家の短編でも読んだ事がある。成人女性の大半を占める主婦が、そもそも「そういった」存在と言えなくもないのではないか。
「魔窟萬寿荘」
1人の男が長く患っていた水虫が引き起こす怪事件。こういった馬鹿で下劣でダークなSFはかなり好きである。アパートの1室で起きた出来事に大家や他の住人が首を突っ込むという図式は、今となっては稀にも見られないかも。
「“ヒト”はかつて尼那を……」
ワルッィエン人の少年と「最後の地球人」との心の交流。時間の壁に隔てられたり片方が死んでいたりして、違う世界に属する人々が、メッセージを送ったり或いは受け取ったりする……そういった話が読者にもたらす感慨は、どういった心理に基づくどのような感情なのだろうか? 私は読んで明らかに何かを感じているのだけど、それが何かが自分でもよくわからなかったりする。