2001-07-27 「バックボーンネットワーク網」とか [長年日記]

[雑記]

朝が辛くなってきたので試しに家を出るのを10分程遅くしてみたところ、我慢できる限界ギリギリな混み具合の電車に乗る羽目になった。我慢できる限界と言っても、毎日乗れる訳ではなく途中下車するまでじゃない程度で、だったら早起きの方がまだマシかも。でも萎え。

仕事。引き継ぐにもあまりの仕事のなさに、ネット関連用語等を調べたりして暇を潰した。

帰りに喫茶店でしばらくまったりした後、私の知らない内に存在していた私のお姉さん(年下)と数ヶ月ぶりの再会を果たしたりした。自分を評価したり頼りにしてくれる数少ない人達の力になれないのはあまりにも申し訳なくて、いっそ愛想を尽かしてくれた方が相手の為、と思わずにいられない。

[読書]ザ・マミー(下)(アン・ライス/徳間文庫)

「亡父の親友エジプト学者ラムジー」と
出会ってすぐ激しく愛し合うようになったジュリーは、
全てを投げ出して2人でエジプトへ旅立つ決意をした。
しかし彼女の当初の予定とは異なり、
彼女を諦めきれない婚約者やその父や従兄弟等が同行する
大所帯に膨れ上がったこの旅は、
カイロに恐ろしい騒動をもたらすのであった……。

最後まで一気に読んだ。先日書いた「話がわかりやすい」「展開が早い」「文章が読みやすい」という3点の他に、「登場人物の心情が掴みやすい」という点で、「ヴァンパイア・クロニクル」より取っ付きやすい作品だと思われる。本来映画の脚本として書かれたらしい事や、或いは訳者の違いによるかも知れないそれらの特徴は、アン・ライスらしさが失われているという見方もできるけれど。

ここからは背景色。かつてエジプトを治めた程の優れた頭脳を持つラムセスは、昔の恋人クレオパトラのミイラに衝動的に不死の霊薬を注ぎ、結果的にその後の虐殺行為に走らせてしまった。これを「頭脳明晰である筈の人間が愚かな振舞をする矛盾」ととらえるか、「頭脳明晰な人間をも愚かな行為に走らせる程の不死の孤独と恐怖」ととらえるかでこの作品の評価は分かれると思う。とりあえず私は後者。

ところでこの作品は、「タイタニック」等で有名なキャメロン監督による映画化が決定しているらしい。既に話の流れを知っていても、容姿端麗な俳優や女優が出演するであろう映画もまた別に観てみたいけれど、公開なんていつの事やら。